むちうちに運動療法は効果がある?その他の改善方法についても紹介
むちうちの運動療法や、それ以外の改善方法をご存じでしょうか。 この記事では、むちうちの症状や運動療法の目的や種類、運動療法の開始時期、他の改善方法を詳しく解説しています。 むちうちの症状を改善させたい方は、ぜひご覧になってみてください。
「運動療法ってなんですか?」
「運動療法以外に、むちうちの改善方法ってあるの?」
むちうちになると、長く症状が続くことがあるため、速く改善したいと思うことが多いのではないでしょうか。
この記事では、むちうちの症状や、むちうちを改善するための運動療法の目的や種類、運動療法の開始時期などを紹介します。また、むちうちの安静期間や運動療法以外の改善方法についてもまとめています。
この記事を読むことで、むちうちの症状を改善する方法を知ることができます。運動療法に取り組む時期についても把握できるため、効果的にむちうちの症状を改善していけるでしょう。
むちうちになって辛い症状に悩んでいる方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
むちうちの症状とは?
むちうちは、交通事故の衝撃により、首がしなることで起こる症状のことです。
むちうちの症状には、首の痛みやしびれ、首がまわらない(可動域制限)などがよく知られていますが、それだけではありません。
場合によっては、目のかすみ、耳鳴りや頭痛など、衝撃の程度などによって、さまざまな症状が出る場合があります。
むちうちの症状は、交通事故に遭った直後に現れるとは限らないという特徴もあります。事故直後に症状がなくても、当日の夜や数日してから症状が現れる場合があります。
そのため、交通事故に遭った直後に外傷やむちうちのような症状がなくても、病院を受診するようにしましょう。
また、事故直後ではなく、数日後に症状が現れることもあります。重症化のリスクや人身事故扱いにできないなど、さまざまな不利益を受けてしまうことが考えられますので、事故に遭った当日または数日以内に病院を受診しましょう。
むちうち改善のために行われる運動療法
むちうちの治療方法には、さまざまな種類があります。
ここでは、むちうちの症状を改善するために行われる運動療法の目的や、種類、運動療法の開始時期について解説します。
運動療法の目的
むちうちで行われる運動療法は、運動をすることによって筋力をつけることと、むちうちの症状緩和、固定していた身体を動かしやすくすることなどを目的としています。
運動療法が必要な理由は、痛みやしびれなどの影響で長い間運動ができない状態になり、関節が動きにくくなったり、筋力が衰えてしまうことがあるためです。
運動療法によって、無理のない程度に筋肉や関節を動かすことで、本来の機能レベルまでに回復することを目指します。
運動療法の種類
運動療法には、いくつかの種類があります。
そのため、患者のむちうち症状に合わせた運動療法を行っていくことになるでしょう。
むちうちでの主な運動療法は、可動域訓練や筋力強化などがあります。
可動域訓練は、筋肉や関節を動かすことができる範囲を、少しずつ広げていくことを目的として行います。
筋力強化療法には、筋肉の委縮を防止する効果が期待されます。
運動療法の開始時期は?
むちうちによる運動療法を始める時期はいつごろでしょうか?
運動療法の開始時期は、むちうちの症状や程度によって異なるため、一概にいつから始めるべきと断定はできません。
ただし、基本的には、むちうちの痛みが和らぎ、後述する急性期を経過したころから始めることがよいといわれています。
また、医師の指示を受けずに自己判断ですると、逆に悪化させてしまう可能性があります。そのため、必ず整形外科の医師と相談し、指示を受けてから行うようにしましょう。
誤った方法でセルフケアをしてしまうと、悪化させてしまう可能性がありますので、まずは医師に相談しましょう。
むちうちの安静期間はどのくらい?
むちうちには、「急性期」と「慢性期」という時期があるとされています。
この内、急性期とは、交通事故直後~約1ヶ月までの期間のことを指しており、患部が炎症を起こしたり、むちうちの症状が現れやすい時期といわれています。急性期は安静に過ごすことが大切であることから、事故後から約1ヶ月程度までは、運動療法は行わず、安静に過ごすようにしてください。
一方で慢性期は、事故から約1ヶ月以上経ち、症状がある程度落ち着いてくる時期のことです。
急性期とは反対に炎症などの症状が治まってきますから、この時期になったと判断されたら、運動療法などの治療を受けましょう。
そのほかの改善方法
むちうちの治療方法は、運動療法以外にも、さまざまな種類があります。
例えば、「温熱療法(おんねつりょうほう)」や「牽引療法(けんいんりょうほう)」、「痛み止め」、「ブロック注射」などがあります。
受けるべき治療方法は、むちうちの症状によっても変わってきます。
整形外科の医師に自分の症状について相談し、適切な治療を受けるとよいでしょう。
温熱療法
温熱療法は、赤外線が発生するパックやシリカゲルの入った袋などを使って患部を温めることで、筋肉の凝りがほぐれたり、血行を促進することで、むちうちの症状改善を目指す療法です。
むちうちの急性期は、炎症を起こしている場合が多いため、温めることはよくないとされています。
反対に、慢性期になったら、温めることでむちうちの痛みを和らげられる可能性があります。
温熱療法は、慢性期から取り入れられる治療方法であり、むちうちによる痛みの緩和、新陳代謝の促進などを目的としています。
牽引療法
牽引療法は、頸部を器械や徒手で牽引(引っ張る)して、神経の圧迫を和らげて、しびれなどの症状を緩和することを目的に行われる療法です。
器械や徒手などでゆっくりと牽引と休止を繰り返します。
むちうちの症状によって、牽引療法の方法や効果は変わってきます。そのため、むちうちでも牽引療法が行われない場合もあるでしょう。
出典・参照:牽引療法とは...|寺島整形外科
痛み止め
むちうちの痛みがある場合、痛み止めが処方され、投薬治療が行われることがあります。
この時に処方される可能性の高い薬は、鎮痛消炎剤としてロキソニンやセレコックスなどが考えられます。
整形外科の医師の指示通りに、痛み止めを飲むようにしましょう。もし、手足のしびれといった症状がある場合には、神経痛薬が処方される場合もあります。
市販の痛み止めを使うこともできますが、医師や薬剤師に相談してから購入することをおすすめします。
出典・参照:むち打ちでお悩みの方へ|安藤誠一郎法律事務所
ブロック注射
ブロック注射は、患部に局所麻酔薬を注射して神経の痛みを緩和させ、血流をよくして本人のもつ自然治癒力を高めることを目的として行う治療です。
とくに、むちうちの痛みが強い場合に、行われることがあります。
出典・参照:ブロック注射|いがらし整形外科スパインクリニック
ただし、整骨院などに通う前に、医師に整骨院などへの通院の必要性を確認し、その後、加害者の任意保険会社に一報を入れることが重要なポイントになります。これらを怠った場合には、整骨院などにかかった施術費が支払われない可能性がありますので、この順序を守るようにしましょう。
運動療法についてよく知っておこう
むちうちに行われる運動療法の効果や、他の改善方法について解説してきました。
急性期の場合は、安静が必要といわれていますが、安静にしすぎてしまうと、かえって身体を動かしにくくなることがあるため、運動療法も取り入れられることがあります。
むちうちの症状が少しでも早く改善するように、医師に相談のうえで、運動療法を積極的に取り入れることも、検討してみてください。
この記事のライター
ドクター交通事故運営
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