代車で事故を起こした時の修理代は誰が払う?注意点も詳しく解説!
代車で事故を起こした時の修理代は誰が支払うのか、詳しく解説します。事故を起こした代車の修理代を、保険の特約でカバーする対処法も紹介します。ディーラーに代車を借りる時の、費用相場や注意点もまとめているため、参考にしてください。
目次
代車で事故を起こした場合の修理代について詳しく解説!
車検や事故で、代車を借りたことがある人も多いでしょう。代車は自分が所有する車ではないため、事故を起こした際の対応も異なります。
本記事では、代車で交通事故を起こした場合の修理代について、詳しく解説します。交通事故を起こしても修理代が請求されないケースや、必要な費用の相場もまとめているため、参考にしてください。
代車を借りられるケースと必要な費用
代車を借りられるケースと借りられないケース、必要な費用の相場を解説します。どのような時に代車を借りられるのか、確認しておきましょう。
ケース①車検を受ける時
車検を受けるときに、代車を借りる人は多いでしょう。車検は数日間かけて車を点検するため、終了までの期間は、代車が必要です。貸し出される車の車種は、ディーラーや業者によって異なります。
あえて新車を貸し出し、購買意欲を高めるディーラーも少なくありません。新車の購入を検討している場合や、気になる車種がある場合は、あらかじめ伝えておくと良いです。そうすると、代車として借りられる可能性があります。
ケース②事故や故障した時
事故や故障した時も修理が終わるまで、整備工場に預ける必要があるため、代車を利用することが一般的です。事故で整備工場に修理を依頼する際は、保険会社が手配を行います。
事故や故障など突発的なトラブルの際の代車は、車種を指定できないことがほとんどです。代車が借りられる期間は、30日が上限とされています。しかし、フレームの歪みを修理する時は、1か月以上かかります。30日以上期間が延びる場合は、自身でレンタカーを手配しなければなりません。
代車を借りる時に必要な費用の相場
代車を借りる時に必要な費用の相場は、ディーラーなどの販売店によって異なります。車検の場合は、基本的に無料で貸し出すことが多いです。ガソリンスタンドなどで車検を受ける場合は、代車が借りられないケースもあるため、注意してください。
事故や故障で車を借りる場合、早急に車の手配をする必要があるため、有料となるケースも少なくありません。車種によって必要な費用は異なりますが、1日あたり5,000~10,000円が相場です。
また、利用した際のガソリン代は、全額利用者が負担します。短距離の利用であれば、ガソリン代もディーラーが負担してくれるケースも多いです。
代車が借りられない場合もある
車検の時期など予約が遅れると、代車を借りられない可能性が出てきます。また、1か月以上の貸し出しは、ディーラーから断られることもあるため、注意が必要です。車検などで車を借りたい場合は、なるべく早く予約をしておきましょう。
1か月以上代車が必要な場合は、レンタカーを利用してください。しかし、代車と比較すると、レンタカーの費用相場は高めであることも、認識しておきましょう。
代車で事故を起こした時の対処法
対処法①代車にかけられた保険でカバーする
事故を起こしてしまった場合、代車にかけられた保険でカバーします。代車にかけられた保険は、さまざまです。26歳未満は保険が適用されないといった、年齢制限がかけられているケースもあります。
代車の車両保険への加入は、義務づけられていません。そのため、すべての代車が、保険に加入しているわけではありません。代車が保険に加入していない場合は、自身の加入している保険で修理を行います。
対処法②加入している保険の他車運転特約を使う
代車が車両保険に加入していない場合、自身が加入している任意保険を利用して修理を行います。加入している任意保険に、他車運転特約が付帯されている場合、代車で事故を起こしたときも保険適用されます。
他車運転特約とは、他人の車で事故を起こして賠償責任が発生した場合、任意保険から支払いを受けられる特約です。代車を利用する前に、他車運転特約が付帯されているか確認しておきましょう。
借りたお車を運転中に事故を起こしてしまった場合に、借りたお車にかけている自動車保険ではなく、ご自身の自動車保険を使って保険金が支払われる特約です。
借りたお車自体の車両損害についても、運転者自身が契約中の自動車保険に車両保険がセットされている場合など、一定の条件を満たせば、ご自分の自動車保険から優先して保険金をお支払いすることができます。
代車で事故を起こしても修理代を請求されないケース
ケース①代車が古い場合
下取りした価値の低い車を、代車として用意しているディーラーもあります。車体に多くの傷がついている場合や、価値の低い古い車の場合は、修理代を請求されないことが多いです。
また、次の車検で廃車予定の車で事故を起こした場合も、修理代は必要ないと言われる可能性があります。
しかし、走行できないほどの傷やへこみが生じた場合は、修理代を請求される可能性が高いです。修理代が請求されないのは、小さい傷や軽度のへこみがほとんどです。
ケース②事故の過失が0の場合
巻き込み事故などの、事故の過失が0の場合は修理代を支払う必要はありません。過失が0の場合は、事故を起こした加害者側の保険で代車を修理します。
しかし、当て逃げにあった場合は、注意が必要です。相手が現場から立ち去ってしまった場合は、代車の修理代を全額支払わなければなりません。当て逃げされたときは、警察やディーラーに今後の対応を相談しましょう。
ケース③ディーラーと親しい場合
普段から車検やメンテナンスで利用している場合、代車の修理代を請求されないケースがあります。修理代を請求することで、ディーラーとの関係が途切れるケースも少なくありません。
今後メンテナンスや車検で、利用してもらえなくなることを考えて、修理代を負担するディーラーも多いです。何かあった際に、親身になって相談に応じてくれることもあるため、日頃からディーラーと良好な関係を築いておきましょう。
代車を借りる時の注意点
注意点①代車に自動車保険がかけられているかを確認する
代車にかけられている自動車保険の内容は、店舗によって異なります。代車の場合は最小限の保証範囲の保険が多く、事故の修理代を、すべてカバーできないケースも少なくありません。
代車を借りる際は、自動車保険の内容を確認しておきましょう。また、代車が保険に未加入の場合は、自身の任意保険に他車運転特約が付帯されているかも、確認する必要があります。
注意点②1日自動車保険が対象外の場合がある
他人の車を運転する際、1日自動車保険を契約する人も多いでしょう。しかし、保険会社によっては、法人が所有する代車の運転を、保険の対象外としている場合があります。
また、1日自動車保険は、利用の8日前に契約するといった条件も多いです。1日自動車保険を利用する際は、保険の内容をチェックしておきましょう。
注意点③返却時に傷やへこみがないかを確認する
自分の過失ではない傷やへこみの修理代を、請求されるケースもあります。そのため、車の返却時に、傷やへこみがないか細かく確認してください。
車を借りる際も傷やへこみがないか、スタッフと一緒に確認しておくことで、トラブルを避けられます。
返却時には、使用したガソリンを補充しておきましょう。利用時にガソリンが満タンになっているとは限らないため、使用した量を把握しておくと良いです。また、最低限の掃除を行ってから、車を返却しましょう。
注意点④事故や違反した時はすぐに報告する
事故や違反をした時は、すぐに貸主であるディーラーに報告しましょう。交通違反を起こすと、車の所有者に反則金の納付書が送付されます。しかし、交通違反をした人が、反則金を支払わなければなりません。
また、交通事故を起こした際は、ディーラーだけでなく、警察に連絡してください。ディーラーには、車の状況などを伝えておくと良いです。
代車で事故を起こした場合は保険でカバーしなければならない
事故を起こした場合、代車が加入している保険または自分が加入している保険で、修理代をカバーしなければなりません。
代車にかけられている保険の内容は、店舗によって異なるため、事前の確認が大切です。また、レンタル代の相場は、車種によってさまざまです。返却時にディーラーとトラブルにならないように、レンタル時の車の状態も確認しておきましょう。
この記事のライター
M.U
システムエンジニアの経験もあり、パソコンやプログラミングも興味がある、主婦ライターです。 休日は子どもとお出かけをしたり、料理や工作をして楽しんでいます。 さまざまな知識をいかして、多くの情報を発信していきます!
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