事故車の修理代の相場は?買い替えを検討すべきケースについても
事故車の修理代の相場や決定方法、支払われるまでの期間などを、詳しくまとめています。車種や事故の過失割合によって、補償金額が異なることも説明!保険会社に車の修理代を請求する場合の条件と、買い替えを検討すべきケースについても解説します。
目次
事故車の修理代の相場について詳しく解説!
運転中に交通事故に遭った場合、ケガをした時は治療を行います。同様に、車が破損すれば、車の修理を行う必要があります。しかし、事故車の状態によっては、買い替えた方が良い場合もあるでしょう。
本記事では、事故車の修理の流れや、買い替えた方が良いケースについても紹介します。また、自動車保険で補償される修理代、破損箇所によって異なる修理代の相場も説明するため、参考にしてください。
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事故車の修理の流れは?
交通事故が発生し、事故車を修理に出すまでには、どのような流れがあるのでしょうか?順を追って説明します。
事故車の修理の流れ
- 修理工場へ依頼
- 工場から修理にかかる費用の見積書をもらう
- 見積書を基に修理費用を決定する
- 修理をする
事故車を修理する場合、保険会社が指定する修理工場へ依頼するように、指示を受けることが多いです。事故で自走できない状態の時は、レッカー車を手配してもらいましょう。
まずは、修理工場で見積書を作成してもらいます。それから、保険会社が修理代について、金額の決定をします。保険会社が決定する過失割合や、保険の等級によっても、修理費用は大きく異なるでしょう。
示談内容の結果によっては、修理代が全額支払われないことがあります。全損と判断された場合は、修理代を払ってもらうことはできません。修理代が決定して、ようやく事故車の修理をすることができます。
事故の車の修理代は工程や車種によって異なる
事故車の修理代は、車種や修理箇所、修理工程によって、金額が異なってきます。破損部位によっては、修理が非常に難しく、高額になることもあるでしょう。大型車と軽自動車では、同じ修理工程であっても金額が違います。
修理は保険会社の指定工場で行うことを、求められる傾向にあります。しかし、以前から利用している修理工場やディーラーなどに、依頼することも可能です。
事故の示談でもらえる修理代の相場
事故車の修理代は、示談交渉によって金額が決定されます。修理代の相場を知ることで、示談交渉で不利にならないようにすることも必要です。
修理代の相場と決定方法
加害者側の加入している保険会社と、交通事故の示談交渉を行います。その際に、事故車の修理が必要であれば、たいていの場合は請求することが可能です。
金額を決定するには、まず保険会社が指定する修理工場やディーラなどに、事故車が持ち込まれます。そこで、修理の見積金額を出し、それを基に保険会社の調整員と金額の話し合いが行われます。
示談交渉での修理代の相場は、車の車種や破損状況によって異なりますが、推定10~50万円です。部品の場所によっては、修理代が高額になってしまうこともあります。
交通事故の過失割合に注意
話し合いにより修理代が決定されると、修理を進めることができます。補償内容や過失割合によっては、見積もりされた修理代の一部分だけの、支払いになることもあります。
なぜなら、交通事故では被害者側も過失があると判断されることが多く、過失割合が発生してしまうからです。過失割合が認められた場合、過失割合の相当額を、加害者側から請求されることになります。
しかし、実際に請求額を支払う訳ではありません。加害者に請求する修理費用額から、被害者の過失割合の相当額を差し引く形をとります。これを過失相殺といいます。
修理代が振り込まれるまでの期間
- 保険会社に事故の発生を連絡し、示談交渉が開始する
- 事故車の修理費用の見積もりするため、修理工場へ持ち込む
- 見積書を基に修理工場と保険会社のアジャスター(調整員)が調整協議をする
- 修理費用が決定
- 修理費用以外の損害額、過失割合が決定する
- 示談が成立し、修理費用などが支払われる
上記のような流れで、修理代の支払いが行われます。実際に支払われるタイミングは、物損の示談が成立した後です。成立後3日から2週間以内が目安です。事故の状況によっては、2ヶ月ほどの時間を要する場合もあります。
通勤などの日常生活で車を利用している人は、早めの修理が必要です。修理費用が決まると、修理代以外の損害額や過失割合などが、決定されます。
それから、全ての示談が成立します。修理代以外で問題が発生し、話が進まない場合は、いつまでも修理代の支払いが行われません。
任意保険の特約の種類と補償内容を確認する
示談交渉の際に確認しておくことは、自分が加入してる任意保険です。特に、特約の種類と補償内容を確認してください。
任意保険の特約とは、基本補償にセットする形で、補償を手厚くするための保険会社独自のオプションです。保険会社によって、名称もセット内容も異なります。
弁護士費用特約や他社運転特約、対物差額修理費用補助特約(対物超過特約)などがあります。対物超過特約は、相手の車の時価額を超える修理費用が発生した際に、保証する特約です。
加害者が特約の付いている任意保険に加入している場合は、事故車の時価額以上の修理費用も補償できます。そのため、修理費用による相手とのトラブルを、防ぐことができるでしょう。
事故車の部位ごとの修理代の相場
修理代は事故車の部位ごとに異なります。それぞれの費用相場を紹介します。車種などによって異なることもあるため、参考程度にしてください。
エンジン
エンジンが損傷している場合の修理代の相場は、推定50万円~と高額です。エンジンは部分的に修理をすることが、難しい部位になります。そのため、部品交換ではなくエンジン自体の乗せ換えが、必要となるケースがほとんどです。
外車や高級車、ハイブリットエンジン車になると、さらに高額になります。エンジンの交換は、修理代が高額なため全損扱いとなり、買い替えをした方が良いケースが多いです。
フレーム
フレームは車の骨格部分であり、歪んでしまうとまっすぐ走行することができません。金額もフレームのゆがみ状態によって、推定10~100万円と高額の相場価格です。
フレームは、車が安定して走行するために重要な部分で、交換費用も高額になります。修理よりも、買い替えとなる場合が多いです。フレームの損傷は、買い替えを視野に入れながら、見積もりを取るようにしましょう。
ドア・ガラス
ドアやガラスの場合は、交換になると10万円ほどが修理費用代の相場です。凹みやキズなどの修理の場合には、板金などで修理が可能なケースもあります。
しかし、交通事故の衝突などで、ドアやガラスが損傷した場合は、交換することが推奨されています。走行しているうちに事故の損傷が広がり、破損してしまうことがあるからです。
バンパー
バンパーの修理代も、損傷の度合いによって金額が異なってきます。推定1万円~20万円ほどが修理の相場です。バンパーが折れているなど、修理不能の場合には交換が必要となります。バンパーは車種によっても金額が大きく異なるため、相場金額にも幅があります。
事故車を買い替えた方が良いケース
修理金額によっては、買い替えたほうが良いケースもあります。どのような場合に買い替えたほうが良いのかを、紹介します。
ケース①自走できない場合
自走できない場合は、エンジンを含め複数の場所に損傷がある可能性が高いです。この場合は、修理費用がかなり高額になってしまいます。
修理をすることが無理であると、判断されることが多いです。自走できなくても、修理をすると走行可能になることが、稀にあります。しかし、可能性は低いでしょう。
ケース②修理代が高額な場合
破損箇所や交換の必要性によっては、修理代が高額になることもあります。示談によって支払われる金額以上に、修理代がかかってしまう場合、その差額は自腹で支払うことになります。一般的に100万円を基準として、それ以上の修理代がかかる場合は、買い替えを検討しましょう。
ケース③補償が十分受けられない場合
過失割合や加入している保険の補償内容などによって、補償額は異なります。加害者に100%の過失割合がある場合、修理費用のすべてを請求することが可能です。わずかでも過失がある場合は、内容によって修理補償額が異なってきます。
十分な補償を受けられない場合は、車両保険で全額補償も受けられます。補償内容を確認したうえで、買い替えを検討してみましょう。
事故車の修理代は車種や故障箇所によって異なる
修理代は車の種類や破損箇所、破損の状態によっても異なります。過失割合の内容によっては、請求した修理代が全額補償されなかったり、請求ができないこともあります。修理をするよりも、買い替えを検討することが多いのも実情です。
自動車保険の基本補償だけでは、満足のいく修理ができない場合があります。そのようなときに備えて、特約などのオプションに加入することもおすすめです。
この記事のライター
サトミオリ
自分の経験も基に、お悩みを解決できるお手伝いをさせていただきます。
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