オルタネーターの故障の原因とは?前兆や修理費用についても解説
車に搭載されているオルタネーターの役割や仕組み、故障の原因について解説します。オルタネーターの故障の原因の確認方法や、故障の前兆についてもまとめています。故障したオルタネーターの修理や交換に必要な費用も紹介しているため、参考にしてください。
目次
オルタネーターが故障する原因を詳しく解説!
オルタネーターは、車に搭載されている小型の発電機で、車の重要な部品のひとつです。オルタネーターが故障すると、車のさまざまな部分に影響を及ぼします。
本記事では、オルタネーターが故障する原因を詳しく解説します。オルタネーターの故障の前兆や、交換や修理に必要な費用についてもまとめているため、参考にしてください。
オルタネーターの役割と仕組み
オルタネーターとは?
オルタネーターは、モーターのような設計になっています。エンジンの動きがオルタネーターに伝わることで、オルタネーター内のコイルが回転し、電力を生み出す仕組みです。
オルタネーターが生みだした電力は、変換されたのちにバッテリーに蓄えられ、車の運転時に使用されます。
オルタネーターは、エンジンが動き続ける限り、半永久的に電力の供給が可能です。車の重要な部品のひとつで、故障した場合は、致命的な結果を招くことも少なくありません。
オルタネーター(alternater)とは、自動車の中で使われる電気を生み出すためのパーツです。
交流電流を英語で「alternating current」と言い、交流電流を生み出すための装置なのでその名前がついています。車は電力でエンジンを始動させ、走行中も計器類の表示などに電力を使っています。
ダイナモとの違い
オルタネーターを、ダイナモと同様に扱う人も少なくありません。ダイナモは1960年代までに、車に搭載されていた発電機です。
どちらも発電機ですが、ダイナモは電流が直流、オルタネーターの電流は交流という点が異なります。現在使用されている車は、ダイナモは搭載されておらず、オルタネーターが使用されています。
オルタネーターの故障の原因
故障の原因①寿命
オルタネーターの故障の原因として、部品の寿命が挙げられます。オルタネーターは、走行距離20万~30万kmで寿命を迎えることが多いです。
車は走行するだけで、かなりの振動があります。また、車の内部にある部品も、振動によって負担がかかります。オルタネーターの部品も、振動による摩擦で故障するケースが多いようです。
使用方法によって部品の寿命は異なります。例えば、ファインベルトなどのベルト類は、走行距離は5万~10万km、使用年数は3~5年で故障することがほとんどです。
最新の車には、耐久性に優れたオルタネーターが、搭載されています。そのため、寿命といわれる走行距離を超えた場合でも、問題なく使用できます。しかし、いつかは必ず寿命が訪れるため、寿命を迎えるタイミングで、修理や交換を検討しましょう。
故障の原因②雨水や熱
オルタネーターに使用されいている部品は、水や熱に弱いです。大量の雨水をかぶった場合や、高熱にさらされた場合も、オルタネーターが故障することがあります。
普通の雨での故障は少ないですが、台風のような大雨が降る中や車を屋外に放置するのは、避けたほうが良いでしょう。なぜなら、車の傷から内部に、雨水が侵入してくる可能性があるからです。それが原因で、故障することもあります。
また、エンジンの不具合で部品の温度が上がると、故障する可能性があるため、注意が必要です。外部環境が原因の故障を防ぐために、安全な場所で車を保管し、定期的にメンテナンスを行いましょう。
オルタネーターの故障の前兆
故障の前兆①警告灯が点灯する
警告灯が点灯している場合は、オルタネーターが正常に動作していない可能性があります。走行時はオルタネーターの動きによって、バッテリーが充電されます。そのため、走行中にバッテリーランプが点灯している場合は、注意が必要です。
故障の前兆②車のエンジンがかからない
車のエンジンのかかりが悪い場合やかからない場合は、オルタネーターの故障を疑いましょう。
エンジンが正常に動作しない場合は、バッテリーを交換する人も多いです。しかし、バッテリーを交換したにもかかわらず、エンジンがかかりにくい場合は、注意が必要です。
故障の前兆③異音がする
オルタネーターは、複数の部品から作られており、内部の部品が破損することで異音が発生します。壊れやすい部品もあり、何かが転がるような音がする場合は、故障を疑いましょう。発生する異音によって、故障している部品の検討をつけることも可能です。
高い金属音がする場合は、先端に取り付けられている、プーリーの故障であることが多いです。また、機械の動作音のような異音が発生した場合は、ベアリングの故障を疑いましょう。
故障の前兆④電気製品の調子が悪くなる
車に電気を供給しているオルタネーターが故障すると、車内のエアコンやオーディオなどの、電気製品の調子が悪くなります。
エアコンやオーディオの故障の原因は、寿命がほとんどです。しかし、新しく交換しても正常に動作しない場合は、オルタネーターの故障を疑いましょう。また、故障が原因で、ヘッドライトや社内灯の調子が、悪くなることもあります。
オルタネーターの故障の確認方法
確認方法①バッテリーチェッカーを使用する
市販のバッテリーチェッカーを使用して、オルタネーターが故障しているか確認できます。正常に動作している場合は、充電の状態によって電圧が変動します。
しっかりと充電されている状態であれば、オルタネーターは発電しません。そのため、エンジンをかけて電圧がすぐに上がらなくても、異常と判断せずに少し待ってみましょう。
確認方法②整備士に依頼する
整備士に依頼して、故障しているか確認することも可能です。整備士への依頼は、点検料金が必要になります。
バッテリーの電圧だけではなく、どのくらいの電流が流れているかも、整備士が確認してくれます。そのときに、オルタネーターに使用されているベルトなどの状態も、確認してもらうと安心です。
ベルトは使用すると伸びてしまうため故障しやすく、オルタネーターが正常に動作しない原因になります。電圧や電流だけでなく、部品の細かい部分まで点検することで、故障を未然に防げます。
オルタネーターの修理や交換に必要な費用
オルタネーターを修理する場合
オルタネーターの修理に必要な費用は、修理する部位や破損状態によって異なります。ベルトやベアリングの修理だけであれば、比較的安価で済みます。
ベルトやベアリングが故障した場合は、部品交換で対応することが、ほとんどです。約1,000~3,000円の費用が必要です。部品代の他に、修理や交換の工賃として、別途に約10,000円ほどかかります。
オルタネーターを交換する場合
部品の交換や修理で対応できない場合は、オルタネーターを交換する必要があります。新品のオルタネーターに必要な費用は、約50,000~100,000円が相場です。費用を安く抑えたい場合は、中古品やリビルド品を選んでも良いでしょう。
中古品やリビルド品の相場は、約10,000~20,000円です。交換する場合は、工賃として約10,000円ほど必要になるため、注意してください。
オルタネーターすべてを新品にする場合、工賃と商品代として高い費用が必要になります。しかし、品質面で心配する必要はありません。
リビルト品や中古品は、費用を安く抑えられるというメリットがあります。しかし、低品質のオルタネーターに交換すると、すぐに故障する可能性も出てきます。交換後すぐに故障すると、さらにコストがかさむことになるため、信頼する業者に交換の依頼をしましょう。
オルタネーターは自分で修理できる
修理や交換に必要な工賃を、安く抑えたい場合は、自分で修理する方法がおすすめです。細かい部品の修理は、素人では困難になるため、専門の整備士や業者に依頼する必要があります。しかし、オルタネーターすべてを交換する場合は、自分でも行えます。
自分でオルタネーターを交換することで、交換に必要な工賃を抑えられます。車の中でも重要な部分であるオルタネーターは、正しく取り付けなければなりません。間違って取り付けると、すぐに不具合が起こります。
車の他の部品にまで影響を及ぼす可能性もあり、オルタネーターの交換よりも費用がかさむでしょう。取り付けに不安がある場合は、専門の整備士や業者に依頼してください。
オルタネーターが故障する原因は部品の寿命が多い
オルタネーターの故障の原因は、部品の寿命によるものが多いです。オルタネーターが故障すると、車から異音が発生したり、エンジンがかかりにくくなります。異常を感じた場合は、バッテリーチェッカーや整備士に依頼して、オルタネーターの状態を確認してください。
交換や修理に必要な費用は、依頼する業者や修理する部品によって異なります。車を安全に乗り続けるために、整備士や専門業者に依頼しましょう。
この記事のライター
M.U
システムエンジニアの経験もあり、パソコンやプログラミングも興味がある、主婦ライターです。 休日は子どもとお出かけをしたり、料理や工作をして楽しんでいます。 さまざまな知識をいかして、多くの情報を発信していきます!
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