マフラーが排気漏れしたときの修理方法は?原因や注意点・費用も解説
マフラーが排気漏れしたときはどのように対処すればいいのか詳しく紹介します。自分で修理する方法や、交換や修理を業者に依頼する場合の費用、マフラー修理の注意点もまとめています。ぜひ、愛車の排気漏れを直す際の参考にしてください。
目次
マフラーが排気漏れしたときの修理方法を解説
マフラーが劣化すると排気漏れを起こし、騒音の原因になります。場合によっては、有毒ガスが車内に入り込み大変危険です。そのため、排気漏れが起こったら、なるべく早く修理する必要があります。
マフラーの修理は大掛かりなイメージがありますが、損傷の程度によっては自分で直すことも可能です。本記事では、自分で修理する方法や、業者に交換依頼した場合の費用についてまとめています。修理する際の注意点についても解説していますので参考にしてください。
マフラーの排気漏れの原因と修理方法
①マフラーの錆が原因の修理方法
排気漏れの多くは、マフラーの錆が原因です。雨の影響や排気ガス中の水分によって、マフラーには錆が付着します。マフラーが錆びると金属が腐食し、穴が開きます。
マフラーの穴は、大きさにもよりますが自分で修理可能です。小さい穴の場合は、補修用のパテで穴を塞ぎましょう。専用のパテは、ホームセンターやカー用品店で販売しています。マフラーは高温になるため、必ず耐熱用のパテを購入してください。
パテを塗る前に、まずは穴周辺の錆をブラシできれいに落とします。パテが剥がれやすくなるため、必ず錆を落としてからパテを塗りましょう。
仕上げに耐熱塗料を塗ることで、マフラーを腐食から守ることができます。一般の塗料ではなく耐熱塗料を塗ることで、マフラーをコーティングできます。
②マフラーの亀裂が原因の修理方法
マフラーに、穴ではなく亀裂が入ることもあります。亀裂が小さい場合は、穴の修理同様に、専用のパテを使用しましょう。
亀裂が大きい場合は、パテで亀裂を埋めた後にアルミテープで補強する必要があります。マフラー専用のアルミテープを用意し、重ね貼りして補強してください。
車体との接続部分は、マフラー専用の補修バンドを使用し強度を高める必要があります。補修しても亀裂部分から損傷が広がる可能性があるため、周辺の強度を高めておくことが重要です。
③マフラーが排気漏れする車は車検に通らない
マフラーに穴が空いてたり折れてて排気ガスが漏れてると車検が通りません。大きな穴であれば音が大きくすぐに分かるのですが、小さな穴だと音もさほど変わりませんので見落としがちですが車検に出した時に検査官が点検し漏れてると判断した場合車検は不合格になります。
出典: www.pitoff.jp
マフラーには、排気ガスの排出音を小さくしたり、排気ガスをきれいにする役割があります。しかし、マフラーに亀裂が入ったり穴が空いている状態では、正常な働きをすることができません。
そのため車検では、マフラーが正常に働いているか状態をチェックしています。マフラーが損傷している場合は、車検を通らないため注意しましょう。
マフラーの排気漏れ修理を自分でするときの注意点
注意点①作業中は常に保護メガネを装着する
穴や亀裂をパテで埋める際に、錆をきれいに落とさなければなりません。ブラシで錆を落とす際、細かな錆や鉄粉が舞い散ります。これらが目に入ると大変危険であるため、作業中は必ず保護メガネを装着しましょう。
注意点②パテが乾燥するまで車を使用しない
パテで穴や亀裂を塞いだら、しっかり乾燥させましょう。乾燥させずに車を使用すると、振動や熱でパテが剥がれる可能性があります。
パテは乾燥させることでしっかり密着します。乾燥には丸1日かかるため、修理は時間に余裕がある日を選びましょう。
注意点③必ずマフラー専用の耐熱テープを使用する
マフラーは高温になるため、必ず専用の耐熱テープを使用しましょう。小さな穴であっても、耐熱テープ以外の使用は危険です。
マフラーの熱で火災になったり、さらに故障する可能性も考えられます。テープ、パテ、塗料など、マフラーに使用するものは、全て耐熱のものを用意してください。
注意点④塗装は何度か重ね塗りをする
マフラーを錆から守るためには、仕上げに耐熱塗料を塗るのが効果的です。耐熱塗料は修理部分だけではなく、マフラー全体に塗ることで劣化を防げます。
塗料を塗ったら乾かし、再度塗る工程を数回繰り返します。このとき、厚塗りにならないよう、均一に薄く塗るのがポイントです。薄く塗ることで塗料が垂れず、仕上がりもきれいになります。
マフラーの排気漏れ修理を業者へ頼むときの費用
費用①マフラーを新品に交換する場合
マフラーの状態が悪いときは、自分で修理せずに業者に依頼しましょう。完全に直すのが難しい場合は、マフラー自体を新品と交換することになります。
マフラーの値段は3万円ほどですが、工賃が1万円程度かかるため、費用の相場は4万円ほどです。費用は、車種やマフラーの種類によっても変わります。純正品を使用するとさらに費用が高くなるため、こだわりがなければ純正品以外のマフラーを選ぶと費用を抑えることができます。
費用②溶接修理をする場合
マフラーを交換する必要がない場合は、溶接修理となります。溶接修理の費用は、5千円から1万円程度です。
マフラーを取り外さなければならないときは、さらに工賃や部品代がかかりますが、それほど高額ではありません。交換する場合に比べると費用は抑えられるため、劣化する前に修理依頼をしましょう。
車自体が劣化している場合は?
マフラー修理だけであれば、費用はそれほど高額にはなりません。しかし、マフラーが劣化しているということは、車体自体も劣化している可能性があります。
車自体が劣化しているのであれば、マフラー以外も修理する必要があるでしょう。車自体が劣化している場合は、修理して乗り続けるよりも、買い換えた方が安く済む可能性もあります。修理する前に、マフラーだけ劣化しているのか、車自体が劣化しているのか見極めることも大切です。
マフラーが排気漏れをしたら早めに修理しよう
マフラーの排気漏れは、騒音や有毒ガス発生の原因になります。放っておくと損傷が広がるため、早めに対処しましょう。小さな穴や亀裂であれば、自分で修理可能です。業者に依頼するよりも費用を抑えられるため、自分で修理することも検討してみましょう。
この記事のライター
伊藤
女の子と男の子の子育てをしながら、フリーライターをしています。交通事故や怪我に関する疑問を解決できるよう、主婦目線でわかりやすく説明していきます。
この記事へコメントしてみる