ダッシュボード損傷の原因や症状は?治療法や後遺障害についても解説

ダッシュボード損傷とは何か、原因や症状について詳しくまとめました。股関節や膝を痛めたときの治療法についても解説。後遺障害等級の目安や、症状固定時の注意点も説明しています。交通事故でダッシュボード損傷になったときの対処法など、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. ダッシュボード損傷について解説
  2. ダッシュボード損傷とは?
  3. ダッシュボード損傷の治療と後遺障害
  4. 交通事故ではダッシュボード損傷にも気をつけよう

ダッシュボード損傷について解説

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交通事故に遭うと、脚を怪我することが多くあります。本記事では、脚をダッシュボードに打ち付けることで起こる、ダッシュボード損傷について詳しく解説していきます。ダッシュボード損傷の原因や症状、治療法もまとめているので参考にしてください。

ダッシュボード損傷とは?

ダッシュボード損傷になる原因

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ダッシュボード損傷(ダッシュボード・インジュリー)とは、膝をダッシュボードに打ちつけることで発症する怪我です。追突事故などで後方から強い衝撃が加わる際、脚を曲げていることで膝をダッシュボードに打ちつけます。

膝に強い衝撃が加わることで、大腿骨が関節包を突き破り、腰骨に向かって押し上げられます。その結果、股関節を脱臼したり、寛骨臼(かんこつきゅう)を骨折することもあります。

ダッシュボード損傷の症状

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股関節を脱臼した場合、脱臼した部位に痛みや腫れが現れます。また、脱臼することで、股関節の可動域に異常が生じることもあります。脚が内側に異常に曲がり、後方に大腿骨が押し上げられると太ももが短くなることもあります。

エアバッグでは防ぎきれない

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交通事故の衝撃から身を守るため、車にはエアバッグが搭載されています。エアバッグはある一定の衝撃を感知すると、一瞬で膨らみ、衝撃を吸収してくれます。

しかし、エアバッグでダッシュボード損傷を防ぐことは期待できません。頭部や胸部を衝撃から守ることはできますが、エアバッグで脚を守ることは難しいでしょう。

ダッシュボード損傷の治療と後遺障害

治療方法

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骨折を伴わないケースでは、受傷から12時間以内に治療をすることが必要です。骨折を伴うケースであっても、受傷から24時間以内に整復を実施すれば、予後は良好だといわれています。

出典: www.kouishougai.jp

ダッシュボード損傷になった場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。大腿骨頭(だいたいこっとう)には、3本の血管が通っています。この血管が損傷すると、大腿骨頭が壊死する恐れがあります。壊死に至るまでの時間は24時間程ですので、早めに医療機関を受診することが重要です

まずはレントゲン撮影をして、脚の状態を確認します。脱臼している場合は、麻酔下で外れた大腿骨頭を寛骨臼にはめ込みます。骨折も合併している場合は、ねじ釘で大腿骨頭を固定しなければいけません。

もしも大腿骨頭が壊死した場合は、大腿骨頭を切断し、人工骨頭を埋め込む手術を行います。損傷が激しい場合は人工骨頭だけでなく、人工関節を埋め込む必要があります。

後遺障害等級の目安

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ダッシュボード損傷で股関節に機能障害が生じた場合、その程度によって後遺障害等級が認定されます。股関節の機能が完全に失われた場合は後遺障害等級8級7号、機能障害が著しい場合は10級11号、障害が軽い場合は12級7号の対象となります。

人工関節になった場合の後遺障害等級は、10級10号です。また、怪我をした部位に痛みが残った場合も、後遺障害等級を申請することができます。

痛みを後遺障害と認定してもらうためには、後遺症を書面で証明しなければなりません。そのため、後遺障害診断書やレントゲン画像、専門医の意見書などを集め、痛みが残っていることを立証する必要があります。

出典:後遺障害等級(一般財団法人自賠責保険・共済紛争処理機構)

症状固定時期の注意点

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股関節後方を脱臼、骨折した場合、症状固定までの期間は6ヶ月程度です。しかし、症状が深刻な場合は、6ヶ月以上かかる場合もあります。

損害賠償金は、症状固定の時期によって変わることもあります。さらに、症状固定の時期が遅いと、後遺障害の審査の際に不利になることもあるので注意が必要です。

しかし、完治していないのに症状固定の時期を早めると、症状が十分改善されない可能性も出てきます。そのため、症状固定の時期は、医師と相談して慎重に決める必要があります。

交通事故ではダッシュボード損傷にも気をつけよう

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膝をダッシュボードに打ちつけることで起こるダッシュボード損傷は、決して少ない怪我ではありません。万が一ダッシュボード損傷が起こった場合は、医療機関を速く受診することが重要です。

また、症状固定の時期によって賠償金額が変わったり、後遺障害等級の審査が不利になることもあります。そのため、症状固定の時期は、医師と相談して慎重に決めましょう。

この記事のライター

伊藤

女の子と男の子の子育てをしながら、フリーライターをしています。交通事故や怪我に関する疑問を解決できるよう、主婦目線でわかりやすく説明していきます。

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