交通事故で打ち身になった時は病院へ行くべき?損害賠償の解説も!

交通事故で打ち身になった時は病院へ行くべきなのかまとめました。交通事故で打ち身になった時の治療法や、通院する際の注意点についても解説しています。損害賠償や慰謝料の計算方法、申請方法についてもまとめているので参考にしてください。

目次

  1. 交通事故で打ち身になった時はどうすれば良いのか
  2. 交通事故で打ち身になった時の症状
  3. 交通事故で打ち身になった時にすること
  4. 交通事故で打ち身になった時は損害賠償を請求できる
  5. 交通事故で受け取れる損害賠償の内容
  6. 適切な賠償金を受けるためにするべきこと
  7. 交通事故で打ち身になったら病院へ行き損害賠償を請求しよう!

交通事故で打ち身になった時はどうすれば良いのか

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打ち身とは身体を強く打って傷めることで、打撲と呼ぶこともあります。交通事故に遭うと、転倒して打ち身になることがありますが、軽症だと思って病院へ行かず放置してしまうケースも少なくありません。

交通事故で打ち身になった場合、本当に病院へ行かずに放置しても良いのでしょうか?本記事では、打ち身の症状や対処方法の他、交通事故に遭った場合の対応についても解説していきます。さらに、打ち身になったときの損害賠償請求についても解説しているので、参考にしてください。

交通事故で打ち身になった時の症状

交通事故に遭うと、打ち身になることが多くあります。具体的に打ち身とは、どのような症状なのでしょうか?交通事故で打ち身になった時の症状と、気をつけるべき注意点について解説します。

内出血が起きてあざができる

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打ち身とは、身体を強く打ちつけて怪我をすることです。交通事故に遭うと身体を強くぶつけたり、転倒することで打ち身になります。強くぶつけることで、しばらくするとあざが現れるでしょう。

あざは強くぶつけたことによる内出血が原因で、青色や紫色をしています。内出血は目に見えない箇所で起こっている可能性もあるため、念の為病院で診てもらいましょう。

温めるときは注意

交通事故に遭った時、痛みや出血が無いからと病院へ行かずに自己治療するのは危険です。打ち身の場合は温めることで内出血がひどくなる場合があるため、必ず医師に診察してもらいましょう。

腰や頭の打撲は特に注意が必要

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交通事故に遭った場合はぶつけた箇所にも注意しましょう。交通事故で腰を強くぶつけた場合、圧迫骨折を起こす可能性もあります。神経に痛みを感じたり思うように身体を動かせない時は、圧迫骨折の可能性があるため無理に動かさないようにしましょう。

また、頭をぶつけた場合は、痛みや出血がなくても注意が必要です。手足が痺れて動かせない、吐き気がする、頭がボーッとする場合は急いで救急車を呼びましょう。これらの症状がなくても、万が一のことを考え、すぐに医療機関を受診してください。

骨折の可能性も考慮する

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交通事故に遭った直後は、痛みやあざ、腫れが出ないことあるでしょう。しかし、交通事故後数時間経つと、あざや痛み、腫れが酷くなる場合があります。

交通事故直後は興奮状態にあるため、痛みを感じず軽症だと思っても、実は骨折している場合も少なくありません。骨折していると痛みや腫れが現れるので、すぐに医療機関を受診しましょう。

交通事故で打ち身になった時にすること

交通事故に遭った時、慌ててパニックになることも多いでしょう。たとえ軽症でも交通事故に遭った場合は適切に対処しなければいけません。あとで泣き寝入りしないためにも、交通事故に遭った時の対処法について解説します。

相手側の連絡先をしっかりと記録しておく

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交通事故に遭った場合は、相手の連絡先を確認しておきましょう。必要な項目は、加害者の住所、氏名、連絡先、加害者が加入している保険や、証明書番号、登録ナンバーです。

万が一相手が逃げた場合は、車のナンバーや車種を覚えておけば警察に通報できます。スマホのカメラで記録すれば、パニックになっていても忘れることはありません。連絡先は交渉の際にも必要になるので必ず確認しておきましょう。

警察を呼ぶ

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交通事故に遭った場合は、打ち身程度の怪我でも警察を呼ばなければいけません。しかし、被害者が軽症の場合、人身事故ではなく物損事故として届け出てしまうことがあります。

もしも物損事故として処理されてしまうと、治療などの慰謝料請求ができません。時間が経ってから怪我がわかることもあるので、そのような場合は警察に出向いて物損事故を人身事故に切り替えてもらいましょう。

物損事故から人身事故に切り替えるには、医師の診断書が必要です。さらに、事故から時間が経ちすぎると受け付けてもらえない場合があるので、なるべく早く訪れる必要があります。

大事をとって病院へ行き治療を受ける

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交通事故の場合、自分でも気が付かない部分を怪我している可能性があります。事故直後は興奮状態で、痛みが麻痺していることも少なくありません。

大怪我の場合は救急車を呼んで対処することが多いですが、軽症であれば病院へ行くか迷うことも多いでしょう。しばらくすれば治るかもしれない、大ごとにしたくない、忙しいからと病院へ行かない人も多いですが、軽症でも病院へ行って診察してもらうことが大切です。

もしも後から怪我に気づいても、時間が経てば経つほど怪我と事故とを関連付けるのが難しくなります。治療費や慰謝料の請求が難しくなるケースもあるので、軽症でも病院で医師に診察してもらうことは大切です。

交通事故で打ち身になった時は損害賠償を請求できる

交通事故で強打したり転倒した場合、打ち身と診断されます。打ち身でも損害賠償を請求できるので、受け取るまでの流れを把握しておきましょう。

事故発生から損害賠償を受け取るまでの流れ

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交通事故発生から、損害賠償を受け取るまでの簡単な流れを説明します。まずは、軽症でも交通事故に遭った場合は、病院へ行って医師に診察してもらいましょう。怪我が完治、または症状固定になるまで通院を続けます。

症状固定とは、「これ以上治療を続けても完治する見込みがない」状態をいいます。怪我が治癒、または症状固定により損害賠償額が確定すると、被害者と加害者で損害賠償金についての示談交渉が行われます。

示談とは当事者同士が話し合って、双方が納得できる条件で話をまとめて解決する方法です。費用的にも時間的にも負担が少なく、最も一般的な方法といえるでしょう。

この時、適切な診察を受けていなかったり、通院をしっかりしていない場合は、損害賠償金を受け取れない可能性があります。損をしないためにも、交通事故に遭ったら病院で医師の診察を受けましょう。

出典:損害賠償を受けるときは?(国土交通省)

弁護士に依頼する方法もある

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交通事故の示談交渉は、弁護士に依頼することもできます。弁護士に依頼することは多くのメリットがあるので、不利益を被りたくない場合は検討してみましょう。弁護士に依頼する場合は、できるだけ早い段階で相談するのが理想です。

メリット①専門的な知識をアドバイスしてもらえる

交通事故の損害賠償請求には交通事故調査、損害額の算出、内容証明の作成など専門的な知識が求められます。しかし、弁護士に依頼することで、これらの手間を一任することができます。

メリット②より高額の賠償金を受け取れる可能性がある

弁護士に依頼すると、損害額は弁護士会の基準(裁判基準・弁護士基準)で算出されます。弁護士会の基準とは、過去の判例を元に算出したもので、自賠責保険や任意保険の基準よりも高額です。場合によっては、その差は一千万円以上にもなります。

メリット③精神的な負担を軽くすることができる

弁護士に依頼すれば、保険会社や加害者と直接やり取りする必要がありません。訴訟の代理人になってもらうことで、精神的な負担を軽くすることができます。

交通事故で受け取れる損害賠償の内容

交通事故に遭った場合、打ち身でも損害賠償を請求することができます。金額が少ないからと遠慮せず、打ち身でもしっかり損害賠償請求しましょう。

内容①積極損害

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積極損害とは、交通事故によって被害者が余儀なくされた出費を指します。例えば、打ち身になったことによる治療費、入院費、通院交通費などです。また、大怪我をした場合の手術費や付き添い看護費も積極損害で請求できます。

内容②消極損害

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消極損害とは、交通事故に遭い被害者の収入や利益が減ったことで発生する損害です。例えば、交通事故の治療で仕事を休まなければならなくなった際に減ってしまった収入などです。

さらに、交通事故で後遺症が残ってしまった場合、被害者が以前のように仕事ができなくなった際の利益も消極損害にあたります。これらの損害も、損害賠償請求することができます。

内容③慰謝料

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慰謝料とは、交通事故に遭ったことによる精神的苦痛を加害者が金銭で補うものです。入通院慰謝料は、入院や通院に伴う精神的苦痛に対して支払われます。

後遺障害慰謝料は、後遺障害が残ってしまったことに対して支払われる慰謝料です。死亡慰謝料は被害者が死亡したことに対して支払われる慰謝料で、被害者本人と相続人への慰謝料に分かれます。

慰謝料には3種類の計算方法がある

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交通事故で受け取れる慰謝料の算出基準は、自賠責保険基準、任意保険基準、裁判基準の3種類あります。自賠責基準は、加害者が加入している自賠責の保険会社が被害者に対して支払う場合の基準です。

自賠責保険は、実通院日数の2倍、あるいは治療期間の日数のうちの短い方に、入通院日額慰謝料4,300円(旧基準4,200円)をかけて計算します。ただし自賠責保険は、120万円を上限としているので、必ずしも算出した慰謝料の全額をもらえるわけではありません。

任意保険基準は、加害者が加入している任意の保険会社が用いる基準です。以前は統一されていましたが、現在は統一されていません。そのため、保険会社によって金額は変わります。

裁判基準(弁護士基準)は先ほど説明したように、過去の判例を元にした基準です。最も高額な基準ですが、打ち身など軽症の場合は採用されることは難しいでしょう。

出典:慰謝料の計算方法(ベリーベスト法律事務所)

自賠責保険が使える通院先

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打ち身は軽症だからと、自己判断で病院に行かないのは危険です。思わぬ箇所を怪我していたり、後になって痛みが現れることもあります。以下の通院先は、自賠責保険が適用されるので安心して通院できます。

整形外科

交通事故に遭った場合は、まず整形外科で診察してもらいましょう。整形外科は、医師免許を持った医師が、必要な検査や治療をしてくれます。痛み止めや湿布薬の処方も、症状に合わせてしてくれます。

さらに、診断書や後遺障害診断書の作成は医師にしかできません。万が一後遺症が残っても、通院を途中で辞めてしまった場合は後遺障害診断書を作成してもらえない可能性があるため注意してください。

整骨院(接骨院)

整骨院(接骨院)は、国家資格である柔道整復師が手技で施術をしてくれます。柔道整復師は医師ではないため手術や薬の投与、レントゲン検査は行えません。

しかし、柔道整復師が患部に直接触れることで、整形外科ではわからなかった原因がわかることもあります。打ち身による痛みや腫れを和らげてくれるので、症状に合わせて通院してみてください。

鍼灸院

はり師や灸師が痛みや症状に合わせて、身体のツボにはりやお灸で直接刺激を与えます。鍼灸院によっては、遠赤外線照射やテーピングを行うこともあります。ツボに直接作用することで、さまざまな効果をもたらしてくれるでしょう。

全く通院しない場合でも慰謝料は受け取れる?

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病院に行かなかった場合、通院日数は0日ですので慰謝料の計算ができません。しかし、慰謝料は、請求すればもらえる場合が多いでしょう。

保険会社によって対応は違いますが、通院1日より低めの金額を提示する場合が多いようです。その際、自賠責保険より、任意保険の方が提示金額が高い傾向にあります。通院しない交通事故の場合、慰謝料は数千円程度で、高額になることはあまりありません。

適切な賠償金を受けるためにするべきこと

打ち身でも、適切な対応をすれば賠償金を貰うことができます。賠償金を支払ってもらうために、気をつけるべき注意点について解説します。

医師に自覚症状を明確に伝える

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医師の診察では、しっかりと自覚症状を伝えることが重要です。打ち身といった比較的軽い怪我の場合、保険会社に「慰謝料目的なのでは?」と疑われることもあります。

疑いをかけられた場合、治療が必要なのは本当だと主張しなければなりません。その際治療が必要だという医師のカルテや診断書が必要になります。そのためにも、しっかり医師に症状を伝えましょう。

症状が完治するまで通院する

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賠償金を適切に貰うには、しっかり通院し、医師に診察してもらう必要があります。打ち身だからといって治療を辞めても、後から思わぬ症状が現れることもあるでしょう。

さらに、症状固定の判断は医師が行います。治療を途中で辞めれば、症状固定の判断も適切にできません。そのようなことにならないために、通院、治療は医師の判断に従いましょう。

交通事故で打ち身になったら病院へ行き損害賠償を請求しよう!

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打ち身は軽症だと思っても、後から痛みが出てくる可能性もあります。打ち身でも損害賠償請求できるので、警察に連絡し、病院で診察を受けてください。圧迫骨折や頭を損傷していることも考えられるので、痛みをしっかり伝え検査してもらいましょう。

この記事のライター

伊藤

女の子と男の子の子育てをしながら、フリーライターをしています。交通事故や怪我に関する疑問を解決できるよう、主婦目線でわかりやすく説明していきます。

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