むちうちで腕の痛みが出る原因は?その理由や治療法についても解説
むちうちによって腕に痛みが出る原因について紹介します。これに加えて、むちうちによって引き起こされた腕の痛みの治療法、通院先についてもまとめています。交通事故に遭って、腕の痛みに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
目次
「むちうちによって腕に痛みが出る理由や治療法を知りたい」
「むちうちによる腕の痛みをそのままにしているけど、治る気配がない」
「むちうちで腕に痛みがあるときは、どのような通院先を選べばよいのだろう?」
むちうちによって腕が痛む人は、このような悩みがあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、むちうちで腕に痛みが出る理由や適切な治療法、痛みを放置した場合の危険性などを解説しています。あわせて、腕の痛みがむちうちによるものと診断してもらうためのポイントも解説しておりますので、参考にしてみてください。
本記事を読むことで、むちうちによる腕の痛みの原因が分かり、自分の症状に合った通院先で適切な治療を受けられるでしょう。
交通事故でむちうちを発症し、腕の痛みなどに悩まされている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
むちうちで腕に痛みが出る理由
むちうちを発症したときに、腕の痛みが現れる場合があります。そもそもむちうちは、追突事故などによる強い衝撃を首などに受けたことが原因で引き起こされる症状です。
むちうちで腕の痛みが出る理由の1つとして、筋肉や靭帯、神経の損傷が挙げられます。首周辺の神経の圧迫により、首や腰だけでなく、腕に痛みやしびれが引き起こされてしまうのです。
一方で、むちうちで損傷を受けやすい椎間関節は、体の奥にあり敏感に痛みを感じにくい部位です。そのため、腕や肩などに痛みを起こして、筋肉や靭帯が損傷しているサインを送っているともいわれています。
他にも、むちうちの影響によって、頭痛や目まい、耳鳴り、ふらつきなどが起こる場合もあります。そのため、事故後に首が痛くないからといって安心せずに、しばらくは体の変化に注意するようにしましょう。
腕のしびれを放置するとどうなる?
交通事故に遭って、むちうちによる腕の痛みやしびれなどの症状を放置すると、どのような影響が出る可能性があるのでしょうか?
むちうちによる腕の痛みやしびれは、事故直後に症状が現れない場合があります。病院などで治療を受けないまま放置すると、症状の回復が遅れたり、後遺症が残ってしまうこともあるため注意が必要です。また、腕の痛みやしびれが日常生活に支障を及ぼす場合もあるため、痛みを放置することは危険性が高いといえるでしょう。
そして、服を着るためにボタンをかけることも満足にできないなどの事例がいくつかあります。腕の痛みやしびれによって、細かい作業に支障が出る可能性もあるため、症状がある、違和感を感じるなどの場合にはすぐに病院に行きましょう。
腕の症状がむちうちと診断されるには?
むちうちは、診断が難しいといわれている症状です。なぜなら、むちうちは、筋肉や靭帯のような体の内部の損傷が原因のため、傷などの目に見える症状が現れるわけではないからです。また、レントゲンやMRI検査でも、内部の損傷を見つけられないこともあります。
靭帯や神経などの怪我は、治療に時間がかかってしまうことも多いです。悪化するのを防ぐためにも、早めに治療を受けましょう。
ここからは、腕の痛みやしびれの症状を、むちうちと診断されるためのポイントを解説します。
また、むちうちの症状は後から現れたり、発見が難しい場合もあります。そのため、交通事故に遭ったら、すぐに病院を受診することが大切なポイントです。
すぐに病院を受診する
むちうちや腕の痛みなどの症状は、交通事故直後に出るとは限りません。人間の身体は、大きな衝撃を受けると、アドレナリンなどが分泌されることがあります。これによって、痛みが抑制され、症状を感じにくくなることがあるためです。
そのため、交通事故直後では自覚症状が出にくいことがあり、放置してしまうこともあります。放置してしまうと、前述したようなリスクがあるため、自分では判断せずに病院で診察を受けるようにしましょう。
また、病院を受診していなければ、後から痛みが出た場合でも、人身事故扱いにならず、むちうちの治療費や慰謝料などを請求することができなくなる場合もあります。このようなことを防ぐためにも、たとえ事故直後に痛みがなくても、病院で医師の診断を受けるとよいでしょう。
▼詳しくはこちらにも記載してあります。
神経学的検査を受ける
むちうちによる腕の痛みを診断してもらうには、神経学的検査を受けるとよいでしょう。神経学的検査により、レントゲンやMRIといった画像診断では判断が難しい症状でも、症状を認識できることがあります。
神経学的検査とは、意識状態や運動機能などをチェックして、さまざまな神経の動きを調べる検査のことです。
検査内容は、症状や検査方法によって異なります。利き手や姿勢のチェック、自律神経や脳神経などを調べ、医師が総合的に判断してくれるでしょう。
出典・参照:検査:その他-神経学的検査|伊月病院
むちうちで腕の痛みがあるときの治療法
むちうちが引き起こす身体の痛みに対する治療は、患部や症状によって異なります。
また、むちうちは症状が出てからの経過時間によって、「急性期」と「慢性期」に分けられ、それぞれに適した方法で治療が行われていきます。
急性期と慢性期の治療方法について知識を深め、最適な治療の目安にしてください。
そのため、むちうちだからと安易に考えず、病院を受診して適切な治療を受けましょう。
急性期
急性期とは、怪我を負った直後から1か月程度までの期間のことを示しています。
痛みを強く感じることが多い時期のため、症状の悪化を防ぐためにも、安静にすることが重要です。
また、痛みのある部位は、コルセットやネックカラーで固定し、症状の悪化を防ぐことも大切です。ただし、固定期間が長くなると、筋肉が弱くなってしまう恐れがあります。そのため、急性期以降は、固定を外して、症状の程度に見合った方法で治療を受けるとよいでしょう。
また、痛みがひどい場合は、湿布や痛み止めを処方してもらうこともおすすめです。
慢性期
傷を負ってから1か月以降は慢性期とされています。慢性期に入ると、強い痛みや症状が落ち着いてくることが多いです。
そのため、マッサージや電気療法などによる治療を受けることができるようになるでしょう。他にも、鍼や灸、牽引などの治療を受けることも可能です。
また、長時間の下向き姿勢を避けるなど、首への負担を減らす工夫もするとよいでしょう。
むちうちで腕の痛みがあるときの通院先
むちうちによる腕の痛みがあるときは、整形外科や整骨院(接骨院)、鍼灸院などに通院するとよいでしょう。
整形外科では、医師による痛み止めや湿布の処方が行われます。レントゲンやMRIといった検査も受けられるでしょう。
整骨院や接骨院では、柔道整復師によるマッサージや電気療法などを受けられます。また、鍼灸院では、鍼や灸を使用した施術を受けることができます。
このように、それぞれの通院先によって治療や施術内容は異なります。自分の症状に合わせた通院先を選び、病院以外での施術を希望する場合には、主治医に相談するとよいでしょう。
むちうちで腕の痛みが出ることを知っておこう
むちうちによる腕の痛みについて解説しました。むちうちは、交通事故直後だけでなく、時間が経ってから症状が現れることもあるため注意してください。事故直後は症状に限らず、必ず病院で診察を受けましょう。
また、むちうちによる腕の痛みがある場合は、整形外科や整骨院(接骨院)、鍼灸院などに通院するとよいでしょう。適切な治療や施術を受けることで、症状が早く改善されることもあるため、主治医と相談しながら通院を継続するようにしてください。
このような不利益を受けないためにも、整骨院などへの通院を始める前に、医師に相談することを忘れずに行いましょう。
この記事のライター
ドクター交通事故運営
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