交通事故の謝罪の方法やタイミングは?謝罪文の書き方や注意点も
交通事故の謝罪方法やタイミングについて紹介します。謝罪する上で必要な準備や用意するものを解説!また、電話や訪問、服装などのどういった点に注意すればいいかもまとめています。交通事故で被害者に謝罪する重要性を確認しましょう。
目次
交通事故の謝罪方法やタイミングを解説
交通事故によって被害者が出た場合、謝罪を行うことは非常に重要です。しかし、謝罪をするには服装やタイミングなどの謝り方も検討しなければなりません。
被害者に対して自分の誠意が伝わるように、訪問や電話での謝罪方法について考えましょう。また、謝る際に準備するものや、謝罪文の書き方についてもまとめています。交通事故で謝罪をする上で参考にしてください。
交通事故の謝罪で重要性とタイミング
交通事故における謝罪の重要性
交通事故を起こした場合、被害者への謝罪は必須です。被害者を訪問するのは勇気のいることですが、謝罪しないままでは、その後の問題を悪化させることになります。
被害者への謝罪は、刑事処分に影響を与えるので、非常に重要な行為です。交通事故で起訴された際に、被害者の希望も変わってきます。しっかりと謝罪をしておくことで、被害者が処罰を軽くすることを望むこともあるのです。
保険会社に謝罪を止められる理由
加害者本人に謝る意識はあっても、保険会社に止められることがあります。保険会社側にはさまざまな意図がありますが「直接の接触は避けて欲しい」という考えがあるのです。
そのため、保険会社と相談をして、訪問や電話などの謝罪方法について検討を行ってください。また、場合によっては保険会社も同伴で被害者に会うこともあります。
謝罪のタイミングはいつ?
謝りに行くタイミングは、基本的に「できるだけ早い段階」で行うことです。交通事故では被害者だけでなく、加害者も大きな怪我を負うことがあります。その場合は、交通事故直後に謝りに行くのは難しいでしょう。
そういった場合を除き、交通事故直後に被害者の連絡先などを聞き、謝るのがおすすめです。また、相手が入院している場合は、容態などに気遣って親族などに状況を確認してください。直接会えなくても、早い段階から行動を示すことが重要です。
交通事故で謝罪をするための準備と謝罪方法
準備①服装や移動手段を確認する
交通事故で謝りに行く際、服装や移動手段を確認してください。派手な服装は避け黒無地のスーツと革靴を組み合わせるのが一般的です。また、服装以外の注意点として、余計な装飾品は身に着けないようにしましょう。
移動手段もしっかりと確認し、訪問予定時間に遅れるのは厳禁です。余裕を持って訪れるようにして、被害者に誠意が伝わるようにしてください。
準備②菓子折りを用意する
交通事故で謝りに行く際、菓子折りを用意しましょう。必ずしも必要なわけではないですが、自分の誠意を示すために形にすることは重要です。
用意する菓子折りは、箱付きの整ったものにしましょう。日持ちするものが理想で、羊羹を選ぶ人が多いです。これは比較的重量感があるため「事故のことを重く受け止めている」ことを意味しています。
注意点として、交通事故で用意する菓子折りには、のし紙は必要ありません。基本的にのし紙は縁起物に用いられるため、謝りに行くときの菓子折りには付けないようにしましょう。
準備③被害者に電話でアポイントを取る
事前にきっちりと電話などを通して、被害者にアポイントを取りましょう。相手の都合を考えないで突然訪問するのは、より心象を悪くします。相手に断られてしまうこともありますが、時間を置いて連絡を入れて、アポイントを取るのがおすすめです。
どうしても自分の連絡を受け入れてくれない場合は、弁護士を通してアポイントが取れないか相談しましょう。その上で電話や訪問での謝れるか検討してください。
準備④保険会社に連絡を入れる
アポイントが取れたら、保険会社に電話をしましょう。加害者だけでなく、保険会社も同行する場合があります。また、謝罪方法などのアドバイスや注意点を教えてくれることもあるのです。
保険会社も加害者の負担ができるだけ軽くなるように協力してくれるので、自分だけで判断して、勝手に行くのは避けましょう。
謝罪方法①訪問で行う
訪問する際の注意点として、車で行くのは避けましょう。交通事故を起こして謝りに行くのに、車で訪れるのは非常に心象を悪くします。公共交通機関を利用し、タクシーを利用する場合は少し離れた場所で降りましょう。
また、謝罪中に示談の話はしないほうが良いです。示談は保険会社や弁護士を通して行う方が、トラブルを避けられます。具体的な金額などの話は避けましょう。相手に示談に関して聞かれた場合は「保険会社を通じて改めて連絡させてください」と伝えてください。
謝罪方法②謝罪文を送る
訪問が出来ない場合、または訪問する際に謝罪文を用意しましょう。内容は交通事故に対するお詫びの気持ちや、怪我に配慮した内容が適切です。また、交通事故を二度と起こさないように、どういった対策を取るかも書きましょう。
注意点として、手紙の内容はコピーを取っておきましょう。今後の裁判などで内容を確認する可能性もあり、被害者とのズレが生まれないために重要です。
交通事故の謝罪文の書き方
謝罪文の書き方
交通事故の謝罪文の書き方を確認しましょう。最初は相手方の名前を書き、交通事故を起こしたことを謝ります。また、相手の怪我の状態に配慮した内容も書き、反省を示してください。
普段こういった文章を書き慣れていない人も、しっかりと誠意を込めた内容にすれば、相手も理解してくれます。事故に至った経緯や反省を記載し、定型文を避けて個別の事情を具体的に盛り込むのが大切です。
謝罪文でさける言葉
手紙を書く際に注意したいのは、相手にお願いをするような内容は避ける点です。どうしても被害者に対して「許して欲しい」などの言葉を入れたくなりますが、相手にとっては「罪を逃れたい人」という印象を与えます。
また、示談金の金額を書いたり、言い訳をしたりするのも避けましょう。事実を丁寧に説明し、同じような交通事故を二度と起こさない対策を取ることを、手紙の中に書くことが大切です。
面会と謝罪文のどちらがよい?
面会と謝罪文では、基本的には直接訪問することが望ましいです。直接顔は見れなくても、玄関先前で菓子折りを持って訪ねて、謝る意思を見せることが求められます。回数が多すぎるのも相手にとっては不快になるので、いつまでも続けるのはやめましょう。
また、訪問する回数や手紙の文例などは弁護士に相談することもおすすめです。やり方や流れについてのアドバイスをくれるので、それを参考に面会か手紙かを検討してください。
交通事故の謝罪で気をつける点
事故の際に相手の連絡先を聞く
交通事故の謝罪で気をつける点として、事故の際に必ず相手の連絡先を聞きましょう。双方に大きな怪我が無くても、むちうちなどの症状はあとになってから現れることが多いです。
また、事故直後は冷静な判断が出来ないため、細かな話は後日行いましょう。そのためにもしっかりと名前や連絡先を交換し、まずは警察の調書や怪我の治療に専念してください。
拒否されても改めて連絡を行う
交通事故後は被害者も怒りなどから、謝罪を受け入れてくれないことがあります。一度拒否されても、後日改めて連絡を入れるようにしましょう。時間をかけて自分の誠意を示すことで、被害者も話を聞いてくれるようになります。
保険会社にすべてを任せない
交通事故では保険会社が細かなやり取りを行ってくれます。しかし、全てを保険会社に任せるのではなく、交通事故を起こしたのは自分自身なので、できる限りのことは行いましょう。
保険会社に任せて謝罪しないのではなく、自分の言葉で直接謝ることが大切です。分からない部分は保険会社に相談をして、適切なやり方や服装のアドバイスをもらってください。
交通事故の謝罪は相手の都合を考えて行おう
交通事故の謝罪の方法やタイミングについて解説しました。謝罪はアポイントを取り、できるだけ早い段階から行うのがおすすめです。また、拒否された場合は手紙などで自分の誠意を示すようにしましょう。
相手と会う場合、保険会社や弁護士に確認を取るようにしてください。また、示談などはその場で話さず、謝ることをメインにしましょう。訪問する際は車で訪れないように注意し、派手な服装は避けて、丁寧に自分の言葉で謝罪してください。
この記事のライター
浅倉恭介
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