免許取り消しで再取得が難しい理由は?教習所や試験場における流れも
免許取り消しになった際に再取得が難しい理由を紹介します。交通違反や交通事故で免許取り消しになり、再取得するのが難しいのはなぜなのか解説!再取得する際の欠格期間や点数の注意点をまとめています。教習所と試験場のどちらで再取得するのが良いかも、参考にしてください。
目次
免許取り消しの再取得が難しい理由を解説
交通違反は交通事故によって免許取り消しになった際、再取得が難しいといわれている理由を解説します。免許の点数が残り少ない状態で、スピード違反や飲酒運転などをすると、免許取り消しになるのです。
欠格期間後に、運転免許を再取得することにより、改めて車を運転できるようになります。しかし、再取得は決して簡単にできることではありません。前歴がリセットされるのか、最短でどれぐらいで取得できるかについてと合わせて解説します。
免許取り消しで再取得が難しい理由
再取得が難しい理由とは?
運転免許証は通常であれば、取得後は更新を行えば失効することはありません。しかし、交通違反や交通事故によって、免許取り消しになることがあります。免許取り消しは免許停止とは異なり、再取得が必要です。
通常の免許取得と再取得の難易度自体は変わりません。しかし、できるだけ短期間や一発での再取得を目指す場合は難しいです。免許取り消しとなる違反行為とあわせて、再取得が難しい理由を確認していきましょう。
免許取り消しになる一般違反行為
交通違反には一般違反行為と特定違反行為の2つが存在します。一般違反行為は、信号無視やシートベルト着用義務違反、駐車違反、速度超過違反などです。
こういった違反が重なり、行政処分の点数が15点以上になると免許取り消しの対象になります。酒気帯び運転と安全運転義務違反が重なるような行為は免許取り消しに該当するので注意しましょう。
近年特に注意したいのは、運転中のスマホの使用です。携帯電話を使用しながら危険運転を行うと、6点の加算なので、他の違反行為と合わさると免許取り消しの可能性があります。ほんの少し、と思わずに運転中はスマホを操作しないでください。
免許取り消しになる特定違反行為
特定違反行為とは、運転殺傷や飲酒運転、危険運転致死傷、ひき逃げによる救護義務違反などが該当します。非常に悪質な交通違反であり、長期間の欠格期間となる処分もあるのです。
ぶつかったことに気が付かないで、そのまま立ち去るような行為は厳禁です。救護義務違反によって、被害者の命はもちろんですが、免許取り消しになることがあるので気をつけましょう。
また、飲酒運転は年々処罰が厳しくなっており、酒気帯び運転や酒酔い運転は絶対にしないでください。飲酒運転には懲役刑や罰金刑の刑事罰も科されるので、再取得どころか、家族とも離れ離れになります。
運転免許が取り消しになる流れ
違反行為により、運転免許取り消しになる流れを確認しましょう。まず、免許取り消しになる原因が発生すると、意見の聴取が行われます。これは公安委員会によるもので、原因発生から2週間以内に通知が届くのです。
意見の聴取では、免許取り消し処分が適切であるかを判断するために、本人から意見や資料の提出を求める手続きになっています。手続きの内容を確認し、警察が免許取り消しが適切ではない、と判断すると処分が軽減されることがあるのです。
適切と判断された場合は、運転免許取消処分書が発行され、運転免許の効力は失われます。この時点で欠格期間に入り、改めて取得する必要があるので覚えておきましょう。
再取得したい場合は取消処分者講習を受ける
再取得するためには、まず取消処分違反者講習を受けてください。取消処分違反者講習は、2日間、合計13時間行われます。講習内容は、運転適性検査や危険予知運転講習、実車講習などです。
講習を受けると、取消処分者講習受講修了証が交付され、運転免許取得資格が与えられます。受講は運転免許試験場や自動車学校で行われており、欠格期間の終了前でも受けられます。ただし、修了証の有効期限は1年間なので注意しましょう。
教習所で再取得するのが難しい理由と流れ
教習所で再取得する際の流れ
自動車教習所で再取得するのが難しい理由と、その流れについて解説します。自動車教習所は通うか、合宿形式でも取得が目指せるので、どちらにするか検討してください。教習所では、最初に免許を取得したのと同じような流れになります。
教習所で再取得するメリット
再取得が難しい教習所ですが、メリットもあります。それは、時間と費用さえかければ、ほぼ確実に再取得が可能な点です。改めて基本的な交通ルールを学び、運転技術に関する間違った部分もリセットできるでしょう。
そして、教習所は土日にも通えるのがメリットです。再取得が難しい理由として、通える時間がない人もいます。教習所の場合は土日も受けられるので、スケジュール調整がしやすいのでおすすめです。
教習所での再取得が難しい理由
教習所では学科教習が26時間、技能教習を34時間受けてください。この過程があるため、教習所では最低でも2ヶ月程度かかるのが、再取得が難しい理由です。費用面も20から30万円ほどかかるため、こちらも難しい理由に挙げられます。
試験場で再取得するのが難しい理由と流れ
試験場で再取得する際の流れ
運転免許試験場か運転免許センターで、一発試験を受けて再取得する方法もあります。仮免学科試験、仮免技能試験、本免学科試験、本免技能試験を受けます。最短で3日ほど、長くても1週間ほどで免許を取得できます。
試験日から過去3ヶ月以内に5日以上の路上練習を行う必要があり、こちらも忘れないようにしましょう。学科試験の勉強も忘れずに行ってください。
一発試験で再取得するメリット
一発試験で再取得するメリットは、教習所に通う必要が無い点です。また、規定の点数をクリアすれば、数日で免許を取得可能となっています。費用面も教習所に通うより安くなっており、約5万円程度です。
試験場で再取得が難しい理由
試験場での再取得が難しい理由は、難易度が高い点です。運転技術を基準に合否が判断されるので、過去の運転歴などは考慮されません。自分で運転をうまいと思っていても、試験官が基準に満たしていないと判断すれば、取得はできないので注意が必要です。
また、試験が行われているのは平日のみです。土日祝は受けられず、平日も事前に予約が必要になっています。学科試験の勉強も自分で行うので、しっかりと点数を取れるようにしましょう。
再取得における欠格期間や点数について
再取得する際は欠格期間に要注意
免許取り消しとなった場合、欠格期間が発生します。この欠格期間内では、運転免許の再取得ができません。欠格期間は前歴回数と累積点数によって異なり、最短で1年、最長で10年となっています。
また、点数だけでなく、一般違反行為なのか特定違反行為なのかによって、基準が異なっているので注意しましょう。累積点数と前歴の回数によって欠格期間は大きく異なります。行政処分の基準点数などと含めて、危険な運転はしないようにしてください。
再取得で点数と前歴はどうなる?
免許取り消し後に再取得を行った場合、過去の点数や前歴はどうなるのでしょうか?前歴は過去3年間の免停などの行政処分のことを意味します。
こういった累積点数や前歴は、取消処分から3年経つとリセットされます。3年以内に再取得した場合は、累積点数0点の前歴1回になるので注意してください。1年間無事故無違反であれば、前歴も0回になります。
また、欠格期間が3年の場合は自動的に再取得のときは、累積点数も前歴も0として開始です。自分の欠格期間とあわせて、累積点数や前歴の扱いを確認すると良いでしょう。
再取得後の初心者マークは必要?
免許取り消し後に再び取得したら、1年間初心者マークを付ける義務があります。また、免許証の色はグリーンから始まるので、忘れないようにしましょう。再び免許取り消しにならないように、飲酒運転やスピード違反などを絶対にしないように、初心に戻って運転してください。
免許取り消しの再取得は一発では難しい
免許取り消しの再取得が難しい理由について解説しました。改めて取得するためには、教習所や試験場に行く必要があります。特に試験場での一発試験は難易度が高く、何度も落ちる人が多いです。
教習所の場合は時間やお金がかかります。こういった理由から、無免許運転をする事例も少なくありません。難しいことを理由に無免許運転をするのではなく、車を運転する場合は初心に戻って、再取得を必ず行ってください。
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この記事のライター
浅倉恭介
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