むちうちの症状が出るまでの期間について解説!後から痛む理由も紹介
むちうちの症状が出るまでの期間について、詳しく解説します。むちうちの症状が出るまでと、症状が出てからの対処法もまとめています。 むちうちの症状が後から出る理由や、むちうちに関する注意点もまとめているので、参考にしてください。
目次
「交通事故のあと、なにも症状がないけど大丈夫なのかな?」
「むちうちの症状が出てきたらどうすればいいんだろう?」
交通事故に遭ったとき、むちうちという症状が起こる場合があります。交通事故は何度も経験するものではないため、急に遭遇したときにどう対応すればよいのか不安になることもあるでしょう。
本記事では、むちうちの症状が出るまでの期間や、症状が後から出る理由をまとめました。交通事故に遭ってしまった場合に、むちうちの症状が出てからの対処法も紹介します。
この記事を読むことで、むちうちの症状が出るまでに何をすればいいのか、さらに症状が出てからの対処法もわかります。むちうちの対処法がわかれば、交通事故に遭ったときも冷静に対応することができるでしょう。
むちうちの症状や特徴を詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみて下さい。
むちうちの特徴
むちうちは、事故直後に症状が現れないこともあり、症状が出るまでに数日かかることもあります。
むちうちは、交通事故などで衝撃を受けた際に、首がムチのようにしなることで、首や肩に痛みやしびれなどの症状が現れる怪我です。
交通事故の衝撃で首の筋肉や靭帯、神経などが損傷を受けることで、むちうちの症状が現れます。
むちうちでは、首などの痛みだけではなく、手足のしびれやめまい、腕の痛みや吐き気などの症状が現れることもあります。
むちうちの損傷部位別の症状
むちうちになったときは、損傷部位によってさまざまな症状が現れます。
首や肩の痛みが現れる頚椎捻挫や、足のしびれや視力障害が現れる可能性のある脊髄症状型など、損傷部位が違えば症状も異なります。
ここからは、むちうちの損傷部位別の症状を紹介していきます。ご自身で気になっている症状がある場合は、チェックしてみてください。
そのため、交通事故に遭ってしまったら、症状の有無にかかわらず病院を受診するようにしましょう。事故からすぐに病院を受診すれば交通事故で負った怪我であることの証明が容易になるでしょう。
頚椎捻挫型
むちうちになったときの診断結果として、おおよそ70%程度を占めるのが、この頚椎捻挫型といわれています。
名前の通り、首が捻挫している状態のことを指します。 頚椎を支えている靭帯や筋肉を損傷している場合にこの診断を受けます。
頚椎捻挫型では主に、 首や肩の痛み 、頭痛、首を前後左右に動かせなくなる(可動域制限)などの症状があります。
出典・参照:整形外科|浦安サンクリニック
バレ・リュー症候群型
バレ・リュー症候群型は、交通事故に遭って神経を損傷することが原因で起こるさまざまな症状が現れます。
自立神経とは、交感神経と副交感神経からなり、これが首への衝撃によって刺激されてしまっている場合に、バレ・リュー症候群型と診断される可能性があります。
また、交通事故が原因の自律神経失調症ともいわれています。
主な症状は、 頭痛、めまい、ふらつき、耳鳴りなどが挙げられます。このほかにも、目のかすみや眼精疲労、息苦しさなど、さまざまな症状が起こる場合があります。
神経根損傷型
脊髄から出ている神経の根元が圧迫されている場合に、この症状に該当します。
神経根損傷型の症状は主に、首や肩から腕にかけての痛み、知覚障害などです。症状が軽い場合は軽いしびれ程度で済むこともあります。
また、神経が圧迫されることで、身体に力が入らないような症状も起こります。
脊髄損傷型
脊髄損傷型は、脊髄本体を損傷した場合にさまざまな症状を引き起こします。
むちうちの中でも、特に重い症状が現れる可能性があり、前述したむちうちの症状や、排尿障害、運動障害などの重度な症状が出てしまう場合があります。
脳脊髄液減少症
脳脊髄液減少症とは、低髄液圧症候群の一種で、交通事故の衝撃で脳脊髄腔に穴が開き、脳脊髄液の漏れによって、脳脊髄液が減少することをいいます。
交通事故においては、むちうちを発症した後に起こることのある症状として知られています。
脳脊髄液が減少することによる頭痛やめまい、耳鳴りが主な症状です。
脳脊髄液減少症の頭痛症状は、起立性頭痛という、起き上がるときに痛みがひどくなる特徴があります。
むちうちの症状はいつ頃から出る?
むちうちが発症するタイミングは、人それぞれです。
事故直後から、数日~数週間してから自覚症状が現れる可能性もあるため、注意が必要です。
症状が出るまで時間がかかることがありますが、むちうちの症状が現れていなくても、交通事故に遭った後は病院を受診しましょう。
出典・参照:「痛み」がなぜ、事故から時間がたってから出るの?川崎むちうち交通事故治療専門院(病院、整形外科、整骨院、接骨院) | 健成堂整骨院
むちうちの症状が後から出る理由
事故直後は、動揺していたり興奮状態にあるため、血液中にアドレナリンが放出された状態になる場合があります。この状態になると、疲れや傷みなどの症状を感じにくくなることがあるとされています。
このようなときには、事故から数日してから症状が現れる可能性があるため、しばらくの間は体調の変化に気を付けましょう。
むちうちの症状が出た時の通院先
交通事故に遭ってしまった場合は、まずは病院へ通院することが大切です。
交通事故に遭った場合、むちうちの症状が出るまで時間がかかる可能性があります。事故後は症状がなくてもなるべく早く通院するようにしましょう。
むちうちの治療や施術を受けられる通院先は、いくつかあります。
ここからは症状を診てもらう際の通院先を紹介します。これから通院を考えている人は、治療のプランの参考にしてみてください。
整形外科
整形外科では、医師が診察や治療を行います。
レントゲンやMRIなどの画像検査を受けるためには、病院でなければ受けることができません。
画像検査によって、事故後の身体の状態を正確に把握することができることがあるため、まずは整形外科を受診しましょう。
むちうちの症状が出るまで時間がかかっていても、あとから症状が出る可能性があります。病院の検査や診察で損傷がないか確認してもらうことも大切です。
むちうちの症状に対して、手術や湿布・薬の処方をしてもらえます。
出典・参照:むち打ち|竹谷内医院
整骨院・接骨院
整骨院・接骨院では、柔道整復師によるマッサージなどの施術が行われます。
医師が診察するわけではないため、病院で行われる診察や検査、診断、投薬などの医療行為は受けられません。
整骨院などに通院する場合は、病院での治療と接骨院・整骨院でのマッサージをあわせて受けることが望ましいでしょう。
整骨院などにのみ通った場合には、治療費の対応が打ち切られたり、慰謝料を減額される恐れもあります。医師の治療を適切に受けたうえで整骨院などに通院しましょう。
出典・参照:柔道整復師とは|公益社団法人日本柔道整復師会
鍼灸院
鍼灸院では、はり師やきゅう師による施術を受けることができます。
鍼灸院への通院も、病院での診察や治療を続けながら通うとよいでしょう。
鍼や灸による施術は、痛みやしびれ、神経症状などに効果的です。
整形外科で薬をもらっても改善しなかったり、症状が慢性化してきた場合は、鍼灸院への通院も検討するとよいでしょう。
ただし、整骨院などへ通院する前に必ず整形外科の医師に確認をしてから通院を始めてください。また、整骨院などへ通院することを加害者の保険会社に連絡を入れることも大切なポイントです。この2つのポイントには特に留意するようにしましょう。
交通事故でむちうちになった場合の対処法
交通事故に遭い、むちうちになった場合は、どのように治療を進めて行けばよいのでしょうか?
ここからは、交通事故で怪我を負った後の流れを詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。
対処①整形外科を受診する
交通事故に遭ったら、すみやかに整形外科を受診しましょう。
すぐに受診できない場合は、当日は自宅で安静を心掛けましょう。そして、後日に病院を必ず受診してください。痛みを感じているにもかかわらず、放置していると、さらに痛みが増し、重症化する可能性も考えられるため、注意が必要です。
また、事故から時間が経ちすぎると、事故とむちうちなどの怪我との因果関係の証明が難しくなる場合があります。そのため、少しでも違和感があれば、事故直後から受診しておきましょう。
そして、整形外科を受診して、診断書を取得しましょう。後述する人身切り替え手続きのためや、賠償金を請求する時に必要になるためです。
対処②物損事故から人身事故に切り替える
事故直後に目立った外傷がない場合は、物損事故として処理されてしまいます。そのため、症状が後から出た場合は、物損事故ではなく、人身事故への切り替え手続きを行いましょう。
人身事故に切り替えることで、人損に関する損害賠償を請求することができるようになります。
人身切り替えのためには、医師が作成した診断書を、交通事故現場を管轄する警察署に提出する必要があります。
診断書を提出すれば、切り替えが必ず認められるわけではありませんので、診断書を作成してもらったら、内容をよく確認することが大切です。
対処③治療は最後まで続ける
交通事故の治療を受ける際には、医師の指示に従い、適切な頻度や期間を通院する必要があります。
通院の頻度が少なすぎたり、完治していないのに通院を辞めたりすると、完治したものとみなされてしまい、治療費の支払い対応が打ち切られたり、慰謝料が減額されるリスクがあります。
適切な賠償金を受け取るためにも、治療は最後まで続けるようにしましょう。
なお、切り替え手続きをする際には、診断書が必要です。交通事故で負った怪我である旨が伝わるように記載してもらう必要があるため、内容に不安がある場合には弁護士への相談を検討してみるとよいでしょう。
むちうちは後から症状が出てくることがある
むちうちの症状が出るまでに時間がかかる理由について、詳しく解説してきました。事故直後は緊張状態や興奮状態になるため、体の痛みが感じにくくなり、症状が出るまで時間がかかることがあります。
交通事故に遭遇した場合は、痛みが出ていなかったり、軽度な痛みであっても、病院で検査を受けましょう。
むちうちの診断を受けた際は、医師の指示に従って、完治するまで適切に通院を続けましょう。適切な賠償金を受け取るためにも、このポイントに留意することが大切です。
交通事故に遭った後の対処は、専門的な知識が必要なことが多くあります。この記事を参考にしつつ、不安に思うことは医師や弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。
この記事のライター
ドクター交通事故運営
交通事故の痛みの緩和に最適な通院先をご紹介!業界最高水準の通院サポートをご提供します。
この記事へコメントしてみる