診断書を代行業者に偽造依頼したらばれる?問われる罪や見分ける方法も
診断書を代行業者に偽造依頼したらばれるのか、詳しく解説します。診断書の定義や、診断書を代行業者に偽造依頼した際に問われる罪も紹介します。偽造された診断書を見分ける方法についても詳しくまとめているので、参考にしてください。
目次
診断書を代行業者に偽造依頼したら罪に問われるか解説!
怪我や病気になった場合、会社の休暇や手当などの制度を利用する際に必要な書類が診断書です。診断書の発行は、医師や歯科医師、獣医師のみの発行が認められています。一般人が偽造した書類も、診断書として認められません。
本記事では、診断書を代行業者に偽造依頼したらばれるか、詳しく解説します。診断書を偽造した場合に問われる罪や、偽造された診断書を見分ける方法についてもまとめているので、参考にしてください。
診断書を代行業者に偽造依頼したらばれる?
診断書の定義
診断書とは、医師や獣医師が作成する書類のひとつで、診断内容や症状についての詳細が記載されています。医師のみが作成できる書類で、交通事故などの怪我が原因で欠勤や休職する場合や、健康保険や労災保険を利用する際に必要です。
診断書には、診断内容や症状のほかに、患者情報や検査結果、処方の内容などが詳しく記載されています。診断書を利用する目的に合わせて、不必要な項目が省略される場合もあります。交通事故の診断書の発行には、3,000円~5,000円ほどの費用が必要です。
偽造された診断書は会社にばれる?
会社によっては、診断書を提出することで傷病手当などの手当が支払われます。交通事故に遭い、軽傷で済んだにもかかわらず、手当をもらいたいと考える人も少なからずいます。
交通事故で会社から傷病手当を受け取る場合は、診断書が必要になることが多いでしょう。診断書は、事務的な印象の強い書類のため、軽い気持ちで偽造を行い提出するものもいます。実際に、偽造した診断書を提出したことがばれて、懲戒処分や懲戒免職になった事例もあります。
はじめは軽い口頭での注意で済んだ場合も、最悪の場合は解雇になる可能性があるため、注意が必要です。診断書の偽造を代行する業者もありますが、かなりのリスクがあることを忘れてはいけません。
診断書を代行業者に偽造依頼した時に問われる罪
問われる罪①診断書を偽造して会社を休んだ場合
他人の押印・署名がある文書を偽造した場合を「有印私文書偽造罪」といい、3か月以上5年以下の懲役が科せられます。
押印・署名がない文書を偽造した場合を「無印私文書偽造罪」といい、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金が科せられます。出典: www.bengo4.com
交通事故の診断書を偽造した場合、有印私文書偽造罪及び偽造私文書等行使罪に該当します。偽造した書類を会社に提出して、不当に給与を受けていた場合は、詐欺罪に問われる可能性もあります。
また、診断書を偽造して会社を休んだ場合、法的に罰せられるだけではなく、会社を解雇になることもあるため、注意が必要です。
問われる罪②正式に発行された診断書に改変を加えた場合
正式に発行された診断書の内容に改変を加えた場合も罪に問われます。正式に発行された診断書に改変を加えた場合には、有印私文書変造罪が成立します。
医師が診断書を偽造した場合
私立病院で勤務している医師が診断書を偽造した場合は私文書偽造罪、公立病院で勤務する医師が偽造を行った場合は公文書偽造罪に問われます。公文書は、社会における信頼度も高くなるため、公文書偽造罪の方が罪が重くなります。
また、医師が虚偽の診断書を公的な機関に提出した場合は、虚偽診断書作成罪に問われる可能性があることを覚えておきましょう。
偽造された診断書を見分ける方法
提出された診断書が偽造かどうか確認するのは、受け取った人次第です。提出されたすべての診断書が偽造か疑う必要はありませんが、偽造の可能性がある場合は、しっかりと対処する必要があります。
見分ける方法①表現や形式が異なる
偽造された診断書かどうかを見分けるためには、診断書の表現や形式を確認しましょう。特に、診断内容や症状の経過に記載されている内容が素人じみている場合は、内容を確認するだけで偽造された診断書と判断できます。
また、偽造された書類には医師や病院の印鑑がないものが多いです。印鑑や医師のサインがない場合は、注意が必要です。
形式や内容を確認しても見分けがつかない場合は、以前提出された同じ病院が発行した診断書と比較しても良いでしょう。
業者が代行して作成した書類は完成度が高く、見分けがつかない可能性もあります。書面としての仕上がりが優れている場合は、判断が難しいため、ダブルチェックが必要です。
見分ける方法②提出者の態度や提出タイミング
提出者の態度や提出するタイミングでも、偽造された診断書か見分けられます。提出者の勤務態度に問題がある場合は、周囲の人も診断書の提出に不信感を抱いていることが多いです。
また、長期休暇明けなど、勤務態度に問題がある人が休みたいであろうタイミングで提出された書類も偽造されている可能性もあります。特に、普段から都合よく休みをとっている場合は注意が必要です。
しかし、このようなパターンは、受け取った側の私情を挟むため、状況をしっかりと確認してから判断しましょう。確認を怠ると、提出者とのトラブルに発展する可能性も考えられます。
見分ける方法③発行元に問い合わせを行う
形式や内容で見分けがつかない場合は、発行元の病院に問い合わせしましょう。本人に問い合わせるよりも、病院に問い合わせするほうが簡単に見分けられます。
病院によっては、患者の個人情報保護のため、内容までは答えられない場合があります。しかし、発行の有無は問い合わせられるケースが多いです。
個人情報の観点から発行の有無を回答できないケースがありますが、診断書のサイズや形式について確認できれば、実際に提出された診断書との比較ができます。迅速に判断しなければならない場合は、発行元に問い合わせしましょう。
診断書を自作したり代行業者に偽装依頼すると罪に問われる
診断書を偽造した場合、ばれるのか詳しく解説しました。医師が診断書に虚偽の内容を記載したり、一般人が代行業者に依頼して診断書を偽造すると、さまざまな罪に問われます。
また、会社に虚偽の診断書を提出し、傷病手当などを受け取った場合は詐欺罪に問われる可能性もあるため、注意しておきましょう。
この記事のライター
M.U
システムエンジニアの経験もあり、パソコンやプログラミングも興味がある、主婦ライターです。 休日は子どもとお出かけをしたり、料理や工作をして楽しんでいます。 さまざまな知識をいかして、多くの情報を発信していきます!
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