事故によるバイクの修理費はどのくらいもらえる?費用の相場も紹介!
事故でバイクが故障したときの修理費についてご存知でしょうか。本記事では、バイクの修理費がどれくらいもらえるのかといった、バイクの事故を起こしたときに知っておきたい情報を紹介しています。バイクの修理費について知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「事故でバイクが故障したとき、修理費はいくらぐらいもらえるの?」
「バイク事故の損害賠償は、修理費以外に補填してもらえる費用はないの?」
事故によってバイクが故障した場合、さまざまな疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、バイクが事故によって故障したときに、どれくらいの修理費をもらえるのか紹介しています。修理費の金額の決まり方や、バイクが全損した場合の賠償金額、修理費の使える範囲など、バイクの修理費に関する情報を詳細にまとめています。
この記事を読むことで、バイクの修理費についての注意点や、修理費以外にもらえる可能性のある賠償金、バイク修理費の相場についても把握できます。それらの知識をもとに、バイク事故を起こしたときの適切な対応を選択できるようになるでしょう。
事故で故障したバイクの修理費について知りたいと思っている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
事故で故障したバイクの修理費について解説
事故で故障したバイクは、物的損害を受けたとして損害賠償が可能です。加害者に損害賠償を請求することで、故障したバイクの修理費を支払ってもらえます。
ただ、加害者の自賠責保険に請求するのか、慰謝料は請求できるのかなど、バイク事故の損害賠償の不明な点も多いでしょう。この記事では、実際に事故に遭遇したときに困らないように、バイクの修理費に関する情報を紹介していきます。
ただし、加害者が加入している保険の補償内容によっては十分な修理費を受け取れないといった不都合が生じます。
この記事では、バイク事故における物的損害の種類や相場、請求時の注意点などを解説します。
バイクの修理費はどのくらいもらえるのか?
ここでは、バイクが事故によって故障したときに、バイクの修理費がどのくらいもらえるのか紹介します。また、自賠責保険が使えるのか、全損の場合はどうなるのかなど、バイクの修理費に関する注意点も併せて紹介しています。バイク事故の損害賠償について知れるでしょう。
修理費には加害者の自賠責保険は使えない
事故によってバイクを故障した場合は物的損害になるため、加害者の自賠責保険は適用されません。自賠責保険は、事故の被害者に損害を与える人的損害に対しての保険です。
自賠責保険は、ドライバー全員に加入の義務があります。一方、バイクへの損害を保証する保険は任意保険です。自賠責保険とは別のものだと覚えておきましょう。
実際に修理にかかった費用が支払われる
バイクが事故により故障した場合、支払われる修理費は修理にかかった金額分です。そのため、修理費を請求するには、バイクの修理業者に見積もり代を出してもらう必要があります。
修理費用額は、バイクの時価額が大きく関係してきます。バイクが古くて価値が低いときは、修理代の全額が支払われないこともあるため、注意が必要です。
全損の場合
バイクが事故により全損した場合は、修理費ではなくバイクの時価額分の金額が支払われます。また、時価額分の賠償金以外にも、バイクの買い替え費用も請求できることを覚えておきましょう。
バイクの買い替え費用とは、新車の登録費用や納車費用、廃車費用などの買い替えにかかる諸々の費用のことです。
過失割合で修理費が異なる
修理費の額は、事故当事者間の過失の割合で変化します。バイクが故障した被害者に過失の割合がある場合、割合に応じて加害者の賠償金額が減額されるでしょう。
この制度のことを、過失相殺といいます。過失相殺の効果は、修理費用や買い替え費用など、全ての賠償金額に影響します。
修理をしなくても修理費は受け取れる
バイクが事故で故障した場合、バイクを修理しなくても保険会社から修理費を受け取れます。バイクの損害賠償は、事故が起きた直後から発生して、被害者に支払われるものです。
バイクの修理費を受け取ったあと、バイクを修理するか否かは被害者の意思で決められます。そのため、バイクを修理しないでそのまま乗り続けても問題はありません。
修理費を買い替えに充てても良い
損害賠償で受け取った修理費は、バイクの買い替えに充てることも可能です。バイクの損害賠償の使い道は、被害者に委ねられます。
ただし、新しいバイクの値段は、修理費用よりも高いことが多いでしょう。購入資金が不足したときは、不足分の金額を自らで負担する必要があります。
バイクの修理に使える保険と注意点
ここでは、損害賠償の他にバイクの修理に使える保険と、その注意点を紹介します。これらの制度を活用することで、事故にあったバイクを修理するときに金銭的に楽になるでしょう。しかし、デメリットも存在するため、制度をよく理解した上で活用することが大切です。
車両保険で修理費を補える
事故によって故障したバイクを修理するとき、車両保険で修理費を賄えます。車両保険とは、車やバイクの物的損害に対する保険です。保険会社から修理費用が全額保証されなかったときは、車両保険を活用しましょう。 ただし、車両保険を活用してバイクを修理することには、いくつか注意点があります。注意点を知った上で活用するようにしましょう。
注意点①保険等級に気をつける
車両保険を使ってバイクを修理すると、自動車保険の保険等級が3級程度下がることがあります。保険等級が下がると、翌年度に支払う保険料の額が大きく上がってしまうでしょう。
修理費の額によっては、結果的に損になってしまうこともあります。保険料の増加率を考慮して、車両保険の使用を検討するようにしてください。
出典:自動車保険の等級 下がるとどうなるの?下がる事故とは?|SBI損保の自動車保険
注意点②免責額を確認する
車両保険を使いたいときは、保険会社が設定している免責額を確認しましょう。免責額とは、保険会社が修理費を保証しない金額のラインです。
保険会社は、免責額を超えた金額分から修理費を支払います。そのため、修理費の額によっては、修理費をほとんど保証してもらえない場合があります。
修理費以外の賠償金はもらえるか?
ここでは、修理費以外にもらえる賠償金について紹介します。事故で故障したバイクを修理するときに請求することで、修理費以外にも賠償金をもらうことが可能です。
なにが賠償請求できるのか、ここで把握しておきましょう。また、慰謝料はバイクの事故では請求できない点も紹介しています。
修理費以外に請求できる損害賠償
バイクが事故によって故障した場合、修理費以外にもいくつかの賠償請求ができます。たとえば全損の場合は、買い替え費用や代車費用が請求可能でしょう。
他にも、積荷が損害を受けたときの損害賠償や、バイクの評価損を請求できる損害賠償もあります。 評価損は、故障したバイクが高級車であるときに、認められる可能性がある損害賠償です。
出典:物損事故の場合どのような請求ができるか|焼津総合法律事務所
物損事故では慰謝料はもらえない
慰謝料は非財産的損害賠償に対する人的賠償のため、物損事故では請求できません。物損事故の場合でも、被害者に精神的苦痛を加えられたとみなされたときは慰謝料を認めることもあります。しかし、バイク事故のような物損事故で認められることは、ほとんど無いでしょう。
出典:物損事故で慰謝料は取れる?物損の賠償金と人身事故との違い|弁護士法人 法律事務所 MIRAIO
参照:https://www.miraio.com/blog/compensation-for-property-damage-accidents#i
バイクの修理費の相場
バイクの修理費は、修理する部位によってそれぞれの値段が違います。バイクの修理費の相場を知っておくことで、事故でバイクが故障したときの参考になるでしょう。
ただし、修理する業者によって、修理費の金額は左右することがあります。また、事故にあったバイクの故障具合や、車種ごとのパーツの値段にも修理費は影響されるため、注意が必要です。
修理費の相場①バッテリーの修理や充電
バイクのバッテリーを修理、充電する場合、修理費の相場は1000円から2000円です。作業工賃の他に、バッテリーやパーツなどにかかる費用が追加でかかることもあります。修理するときにカウルを外す場合は、さらに割増で料金がかかることもあるでしょう。
修理費の相場②ランプなどの電気系統
ランプなどの電気系統を修理する場合、修理費用の相場は1000円から3000円です。修理費用は、交換する場所によって値段が変わります。
ウィンカーやテールランプの交換費用は1000円程度ですが、ヘッドライトの交換には2000円程度の費用がかかるでしょう。メーターの球を交換する費用は、3000円程度になります。
修理費の相場③ブレーキ関連
ブレーキ関連の修理費用の相場は、4000円から5000円です。ブレーキシューの交換には、4000円程度の費用がかかります。前輪と後輪のどちらも同じ費用です。
ブレーキパッドの交換にかかる費用は、1つにつき5000円程度かかります。キャリパー部分をオーバーホールする場合は、さらに工賃が上乗せされるでしょう。
修理費の相場④スパークプラグ
スパークプラグの修理費の相場は、1本あたり1000円程度の金額でしょう。交換するにあたり、タンクやカウルを着脱しなければいけない場合は、別途料金がかかってきます。スパークプラグは、バイクの走行に欠かせないもののため、定期的な点検と交換を心がけましょう。
修理費の相場⑤ベアリング
ベアリングを修理する場合、費用の相場は4000円から7000円です。小型車の場合は4000円から5000円、中型車の場合は5000円から6000円、大型車の場合は6000円から7000円程度の費用がかかるでしょう。
ステムベアリングを交換する場合は、工賃のみで20000円以上の費用がかかります。その他にも、パーツの代金が加わってくるでしょう。
修理費の相場⑥ワイヤー
バイクのワイヤー関連を修理する場合、費用の相場は2000円から6000円です。アクセルワイヤー、クラッチワイヤーのどちらの場合でも、相場程度の金額が求められます。修理するときに、カウルやキャップ、タンクなどの着脱が必要な場合は、別途料金が発生するでしょう。
修理費の相場⑦オイル交換
オイル交換する場合、修理費の相場は1000円から2000円です。125ccのバイクのオイル交換費用は1000円程度で、250cc以上のバイクのオイル交換は2000円以上の値段になります。
オイルフィルターは、排気量にかかわらず500円から1000円程度で交換可能でしょう。オイルの代金は別途で必要になります。
また、バイクのカスタムパーツ(エンジンスライダー、スマホホルダー、クラッチ・ブレーキレバーなど)の損害についても、請求できる可能性があります。
事故でバイクが故障したら修理にかかった費用がもらえる
事故でバイクが故障した場合、修理にかかった費用分の額を受け取れます。バイクが全損した場合は、修理費ではなくバイクの時価額分の金額をもらえるでしょう。買い替え費用など、修理費の他にも請求できる賠償金もあります。
バイクの値段は安くはないため、事故で故障してしまった場合は途方に暮れてしまうでしょう。修理費などの賠償請求をうまく活用することで、バイクを直したり、買い直したりする出費を補填できます。この記事を参考に、バイクの修理費について学んでみてください。
この記事のライター
ドクター交通事故運営
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記載されている内容は※2022年8月4日 16:29:49 ※時点のものです。
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