事故車は修理と買い替えのどちらを選ぶべき?メリットやデメリットも
事故車は修理と買い替えのどちらを選ぶべきかを解説します。事故車の修理と新車への買い替えの判断基準や、メリットとデメリットも説明!また、費用に関する保険会社の補償内容や、二重ローンなどの注意点も載せているため、参考にしてください。
目次
事故車は修理と買い替えのどちらが良い?
交通事故で車が損傷すると、修理と買い替えのどちらにすべきか、悩む人も多いでしょう。それぞれのメリットとデメリットを理解しておけば、適切な判断ができます。
本記事では、修理にするか買い替えにするかの判断基準や、利用できる保険について解説します。事故の状況や事故車の状態、加入している保険によって、どちらが良いか違ってくるため、確認してみてください。
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事故車を修理するか買い替えるかの判断基準
判断基準①修理費の金額
費用がどのくらいかかるかによって、修理するより新車に買い替えたほうが、安く済むこともあります。事故車の損傷が大きいほど、費用は高額になるでしょう。
特に、車の骨格部分の修理や、エンジンの載せ替えになると、費用が高額になる傾向です。事故車の状態によっては、修理に100万円以上かかるケースもあります。そのため、業者に見積もりを出してもらってから、どちらにするか判断すると良いです。
判断基準②修理箇所や破損状況
事故車の破損状態により、どの部分の修理が必要なのかも判断基準になります。例えば、車の骨格部分は、見た目は元のように修復できたようでも、機能的な部分を完全に元へ戻すのは困難です。
修理後しばらくすると、真っすぐ走行できないなどのトラブルも見られます。大事故にも繋がる可能性があるため、骨格部分のダメージが大きければ、買い替えを検討する必要があるでしょう。
判断基準③過失割合
交通事故での過失割合によって、保険会社から受け取れる補償金額が異なります。過失割合とは、交通事故における自分と相手の過失の度合いを、割合で示したものです。
特に自分の過失が大きい場合は、どのくらいの補償を受けられるのかを確認しましょう。おおよその補償額を知った上で、新車を買い替えることが可能なのか判断してください。
判断基準④車のローン
事故車のローンがまだ残っている場合は、注意が必要になります。なぜなら、ローン返済が完了するまで、車の所有権はローン会社やディーラ側になるからです。そのため、勝手に売却したり廃車にすることもできません。
保険会社へ連絡を取り必要な手続きをすれば、ローンが残っていても、新車へ買い替えることは可能です。車の修理費用より買い替えたほうが安い場合は、検討すると良いでしょう。
判断基準⑤車の走行距離や年式
事故車が古い年式のもので走行距離も長い場合は、修理が可能であっても、買い替えたほうが良いケースも多いです。古い年式の車は、交換する部品を手配するのも困難で、時間や費用がかかることもあります。
年式が約10年で、走行距離が約10万km以上になると、事故車に関わらず査定金額も大幅に下がるのが一般的です。
判断基準⑥加入している保険の補償内容
当事者が被害者または加害者であるか、事故の状況などによっても、保険で補償される内容が異なります。事故車の時価額も、補償金額に大きく影響することを認識しておきましょう。
加入している保険で免責を設定している場合は、補償金額から差し引かれるため安くなります。また、保険会社が事故車を全損と分損のどちらで取り扱うかで、補償金額に違いが出るため、確認が必要です。
事故車の修理と買い替えのメリット
修理のメリット①負担額を抑えられる
修理をする最大のメリットは、事故による負担額を軽減できることです。車の走行に影響が出ない軽度の損傷であれば、費用も安く済みます。
任意保険で保険金をもらえれば、修理費用に充てることが可能です。特に、購入して間もない車であれば、修理をしたほうが良いでしょう。
修理のメリット②お気に入りの車に乗り続けられる
事故車になったとはいえ、愛着がある場合は、できる限り手放したくない人もいるでしょう。修理をすれば、お気に入りの車に乗り続けられるという、メリットがあります。
修理費用が高額な場合は、売却も視野に入れますが、自分でカスタムした愛車は要注意です。カスタムした車のため、買取金額が0円だったという失敗例もあります。
買い替えのメリット①新車を安く購入できる
保険会社からもらえる賠償金と、事故車を売却した資金を元手に、新車へ買い替えることも可能です。場合によっては、普通に新車を購入するよりも、安くなるというメリットもあります。
修理に出すと保険金を使うことは可能ですが、それで終わりです。しかし、修理してから買取をしてもらえば、新車へ買い替えられるくらいの、金額になる可能性もあります。
買い替えのメリット②故障の心配がない
事故車を修理すれば、見た目は綺麗に戻ることもあります。しかし、内部の機能的な部分を元通りにするのは、大変困難なことです。
しばらくは状態が良くても、次第に真っすぐ走行できないなどの、支障が出てくるケースも多くあります。新車に買い替えてしまえば、事故による故障のリスクがないため、心配する必要がありません。
買い替えのメリット③精神的苦痛がなくなる
事故車に乗ると縁起が悪いと感じて、精神的な苦痛を伴う人もいるでしょう。また、元のように修復しても、事故で破損した車の姿を見てしまうと、愛着が湧かなくなることもあります。
新車に買い替えると、精神的な苦痛を払拭できて、気持ちを切り替えられることがメリットです。
事故車の修理と買い替えのデメリット
修理のデメリット①車に修復歴がつく
事故車を修理すると、修復歴がつきます。また、修復歴がついた車は、のちに売却する時の査定額が、大幅に下がるというデメリットがあります。
ちなみに、ドアやミラーなど、車の走行に影響のないパーツだと、修復歴はつきません。修復歴車として取り扱われる場合は、廃車専門の買取業者へ相談すると良いです
修理のデメリット②故障のリスクが高くなる
損傷した箇所を修理したとしても、その後しばらくしてから、走行に支障が出てくる可能性は高いです。小さくてもダメージが蓄積すると、別のパーツへも悪影響を与え、故障することもあります。また、その都度修理に出せば、かえって費用がかかるでしょう。
修理のデメリット③修理期間が長くなることがある
依頼する業者によっては、繁盛期などで修理完了まで時間がかかる場合もあります。長期休暇や年末年始前などは、特に時間がかかりやすいため、注意が必要です。また、事故車が古いタイプだったり、特殊な部品を取り寄せる場合は、時間がかかる傾向にあります。
修理のデメリット④修理費が高額になることがある
ディーラーに依頼する場合は、手数料が発生し費用が高額になることもあります。費用を抑えたい場合は、修理業者へ直接依頼したほうが良いでしょう。
また、修理費が高額になると、保険金だけでは足りないこともあります。その場合、足りない差額は自己負担になるため、注意してください。
買い替えのデメリット①二重ローンになる可能性がある
事故車のローンが完了していないまま、新車を買い替えた場合は、二重ローンになる可能性があります。任意保険会社から受け取った補償金を、ローンの残りの支払いに充てる人も多いです。
買い替えをする前に、まずは事故車のローンのほうを完済するなど、返済計画をしっかり立てておきましょう。
買い替えのデメリット②車の購入代金以外の費用がかかる
車体そのものの購入価格は、あらかじめ知ることができます。しかし、車を購入するにあたり、さまざまな費用が必要になることも、認識しておかなければなりません。
例えば、税金や自賠責保険などの費用です。車を買い替えるために、どのくらいの費用がかかるのか確認しておきましょう。
事故車の修理と買い替えに使える保険
保険①車両保険
車両保険は、車の修理などを補償する任意保険です。事故の状況に応じて、買い替え費用も補填してくれます。
また、契約内容によって、自分が起こした事故に関しては、補償してくれないこともあります。加入する際は、自分の運転のスキルなどを考慮した上で、内容を確認して契約しましょう。
保険②対物損害賠償保険
交通事故で自分が加害者の立場になったときに、利用できる保険です。相手の車や所有物を破損させてしまった場合に、補償してくれます。
また、被害者が事故によって休業した際の損失額も、補償の対象となります。対物損害賠償保険は、相手がいる事故に限り適用される保険です。
対物賠償責任保険とは、自動車事故により他人の財物に与えた損害に対して、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われる保険です。
車両保険の等級に注意する
車両保険を利用すると等級が下がり、次年度の保険料の支払いが上がります。そのため、小さな破損の修理費用などに利用した場合、かえって高くつく可能性もあるのです。
車両保険を利用する場合は、次年度の保険料がどのくらい上がるのかを確認して、検討することをおすすめします。
事故車の修理と買い替えはメリット・デメリットをよく考えよう
事故車の修理と買い替えは、損傷の程度や保険の補償内容が大きく影響します。どちらを選ぶとメリットがあるのか、デメリットは何かなども確認して、判断すると良いでしょう。それぞれの状況によって、どちらが良いかは違うため、最良の判断をしてください。
この記事のライター
宮内直美
最新の情報や疑問に思ったことなど、調べることが好きなフリーライターです。交通事故の防止や対処法に役立つ情報を収集して、分かりやすく執筆します。
記載されている内容は※2022年5月12日 11:34:23 ※時点のものです。
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