事故車の修理にかかる期間と必要な費用は?長くなる原因も解説
事故車のバンパーや部品の修理にかかる期間と必要な費用について、詳しく解説します。事故車を修理するか廃車にするかの判断基準や、事故車を修理する流れも紹介します。修理期間が長くなる原因もまとめているので、参考にしてください。
目次
事故車の修理にかかる期間や費用について解説!
交通事故に遭遇した際、自分の身体だけではなく、車も被害を受けます。交通事故で車が傷ついたり、へこんだ場合、綺麗に治したいものです。
本記事では、事故車の修理にかかる期間や必要な費用について、詳しく解説します。事故車の修理が長くなる原因や、修理するか廃車にするかの判断基準もまとめているので、参考にしてください。
事故車を修理する流れは?
事故車を修理する流れ
交通事故などで車が故障した場合、加入している任意保険会社に連絡する人が多いでしょう。保険会社は、自社の指定工場や連携工場を持っていることがほとんどです。
ほとんどの場合、保険会社が提携している修理工場で修理を行います。故障が原因で自走できなくなった場合は、レッカーを手配する必要があります。
修理を依頼した後は、修理内容の見積もり書を受け取りましょう。修理内容によっては、自己負担分が発生する可能性があるため、注意が必要です。
その後、アジャスターと呼ばれる調整員によって、修理費用が決定します。車が全損と判断された場合は、修理費用が保険から支払われることはありません。
保険会社に依頼すると最低3日かかる
修理に保険を適用する場合は、まず担当者によって故障車の写真撮影が行われます。撮影した写真をもとに、修理代の見積もりを算出します。事故後にすぐに保険会社に連絡したからといって、すぐに写真撮影が行われるわけではありません。
担当者が別の事故を担当している場合は、撮影までに時間がかかります。また、修理を行う工場と保険会社は協定を結ぶ必要があります。この協定を結ぶまでに、最低3日間が必要です。保険会社に修理を依頼する場合は、時間がかかることを覚えておきましょう。
事故車の修理に必要な期間と費用の目安
エアコン
エアコンはガスの充填だけであれば、1~2時間で修理が終わります。しかし、エアコンの配管の修理を行う場合は、2~3日間かかります。ガスの充填には5,000円、配管の修理を行う場合は、30,000円ほどの費用が必要です。
ボディー
ボディーの修理は、傷の大きさやへこみの深さ、部位によって修理にかかる期間が異なります。ボディーのへこみの修理には2~5日ほどかかり、20,000~10,000円ほどの費用が必要です。
バンパー
バンパーの修理にかかる期間も、フロントバンパーやリアバンパーによって異なります。エンジンを守るためのフロントバンパーを修理する場合、2~3日ほどの期間が必要です。
後方にあるリアバンパーは、フロントバンパーよりも修理期間が長くなることが多く、平均して4日間ほどかかります。バンパーの傷やへこみによって、修理期間が異なるため、注意が必要です。
ガラスやドア
交通事故でガラスにひび割れた場合、1.5cm以内の小さいひび割れであれば修理可能です。小さいひび割れに必要な費用は、10,000~15,000円ほどで、2時間の修理で終わります。
大きいひび割れの場合は、ガラス自体を交換する必要があります。交換作業は当日に終わりますが、50,000~80,000円ほどの費用が必要です。
車のドアは、不注意でもぶつけやすく、修理の多い部位ともいわれています。へこみや傷のついたドアの修理期間は5日ほどで、10,000~20,000円ほどの費用が必要です。
ドアが大破した場合は交換することになり、費用が100,000円ほど必要になります。また、交換する場合は、1週間以上の修理が必要になることを覚えておきましょう。
パワーウィンドウ
パワーウィンドウが故障した場合、部品の交換が必要になることがほとんどです。部品を取り寄せる必要もあるため、修理には2~4日かかります。部品によって必要な費用が異なりますが、部品代と修理代として5,000~30,000円が必要です。
フレーム
フレームが歪んだ場合は、大掛かりな修理を行う必要があります。フレームの歪みは数日での修理は困難で、長い場合は1か月ほどかかる場合もあります。大掛かりな修理を行うため、費用も100,000円以上必要になることがほとんどです。
広範囲にわたりフレームが歪んでいる場合は、1,000,000円以上かかることもあります。フレームが歪んだ場合は、車の買い替えや廃車を検討しても良いでしょう。
マフラー
マフラーは腐食して穴が空く場合があります。溶接などで穴埋めできる場合は、1~2時間の修理で、5,000円ほどの費用が必要です。
しかし、腐食が激しい場合は、マフラーを交換する必要があります。交換の場合は、マフラーを取り寄せる必要があるため、修理にかかる期間も長くなり、費用も高額になります。
事故車の修理期間が長くなる原因
原因①外車や古い車の場合
古い車や外車を修理する場合、修理期間が長くなる可能性があります。外車や古い車は部品の取り寄せに時間がかかり、修理が長引きます。
外車でも、利用している人が多い車種やよく走っている車種であれば、比較的短期間で部品の取り寄せが可能です。
原因②繁忙期の場合
板金屋やディーラーの場合、ゴールデンウィーク明けや年末年始後など、車の修理が殺到する繁忙期があります。長期休暇中は、車にのって出かける人が多く、故障や不具合も増加します。
繁忙期は多くの車を修理するため、通常よりも修理にかかる期間が長くなることがあります。説明された修理期間よりも長くなる可能性があることを、覚えておきましょう。
原因③事故が原因で修理する場合
交通事故で保険を利用して修理を行う場合は、修理期間が通常よりも長くなります。保険を利用する場合は、保険会社と工場が協定を結ばなければなりません。協定を結ぶために3日間の期間が必要となるため、3日分修理が遅れます。
また、見積もりを発行する際には、担当者による写真撮影が必要です。そのため、担当者のスケジュールによって、修理期間が異なる可能性もあります。
事故車を修理するか廃車にするかの判断基準
判断基準①事故車の修理が長引く場合
大きな事故を起こして車の骨格部分が損傷している場合には、廃車を検討しなければなりません。車の骨格部分まで損傷していると、修復歴が付いてしまいます。修理費用が高くつき、車の市場価格も大きく下がるため、廃車を決断する人が多いです。
出典: carnext.jp
車のフレームが歪んだ場合など、修理が長引く場合は廃車を検討しても良いでしょう。修理期間が長引くからといって、修理せずに車を乗り続けてはいけません。
修理せずに乗り続けると、新たな事故を起こす原因にもなります。整備不良の車で新たな事故を起こすと、禁固刑や罰金が発生することもあるため、注意が必要です。
修理が長期間におよぶ場合や、修理費用が高額になる場合は、廃車買取を依頼して、車を買い替える方が費用を抑えられる可能性があります。
判断基準②走行不能になった場合
走行不能になった場合も、修理か廃車にするかを選ぶ必要があります。走行不能になる原因として、エンジントラブルが挙げられます。エンジンが故障している場合は、500,000~900,000円ほどの修理費用が必要です。
外車や高級車の場合は、さらに修理費用が高額になるため、廃車を検討しても良いでしょう。また、エンジンが故障している場合は、査定金額も低くなる傾向にあります。
判断基準③賠償金が十分でない場合
賠償金が十分でない場合も、廃車を検討する基準のひとつになります。修理費用が500,000円必要な場合であっても、過失割合の関係で、250,000円しか請求できないケースも少なくありません。賠償金で修理費用が補えない場合は、廃車買取を検討しても良いでしょう。
しかし、加入している保険によっては、車両保険で残りの修理費用を保証してくれる可能性があります。加入している保険の内容を確認して、修理か廃車を選んでください。
事故車の修理にかかる期間は時期や部位によって異なる
事故車の修理にかかる期間や必要な費用について、詳しく解説しました。事故車の修理に必要な期間は、修理する部位や時期によって異なります。
繁忙期や特殊な車の修理、部品取り寄せを伴う修理の場合は、期間が長くなることがあるため、注意が必要です。大がかりな修理が必要な場合や、エンジンが故障した場合は廃車や買い替えを検討しても良いでしょう。
この記事のライター
M.U
システムエンジニアの経験もあり、パソコンやプログラミングも興味がある、主婦ライターです。 休日は子どもとお出かけをしたり、料理や工作をして楽しんでいます。 さまざまな知識をいかして、多くの情報を発信していきます!
記載されている内容は※2022年2月15日 11:05:41 ※時点のものです。
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