エンジンの焼き付きはなぜ起こる?原因や症状・前兆について解説
エンジンの焼き付きの原因や、焼き付きによって起こりうる症状について解説します。焼き付きの前兆や予防策を、まとめています。エンジンの焼き付きが軽度の場合と重度の場合の、修理費用の目安も紹介しているため、参考にしてください。
エンジンの焼付きの原因や症状について解説
車にとって、エンジンは重要なパーツのひとつです。重要なパーツであるエンジンが焼き付くと、車から異臭や異音が発生します。
本記事では、エンジンの焼き付きの原因や症状、前兆について詳しく解説します。修理に必要な費用の目安もまとめているため、ぜひ参考にしてください。
エンジンの焼き付きとは?
エンジンの焼き付きの原因
エンジンオイルは、エンジンの焼き付きと深い関係を持っています。オイルは、潤滑や洗浄、防錆や冷却などの、機能を果たすように合成されています。
エンジンの汚れを洗浄する重要な役割を担っているものが、エンジンオイルです。しかし、オイルは汚れを取り込める限界があるため、オイルを交換せずに使い続けると、汚れが原因でオイルが劣化します。
オイルの劣化の原因はさまざまで、乳化や酸化、せん断によっても、劣化する可能性があります。
また、焼き付きは、オイルが詰まっている場合も起こります。オイルが詰まっていると、エンジン内の温度が上昇したまま下がりません。温度を下げる役目も担っているオイルが詰まると、本来の役割を果たせず、焼き付きの原因になります。
エンジン焼き付きの原因として、まずエンジンオイルの劣化が挙げられます。オイルにはエンジン内部の金属パーツの摩擦を潤滑する役割がありますが、オイルの劣化が進行すると、エンジン内部を十分に潤滑できなくなります。そうなると、摩擦熱によってエンジンの温度が上昇し、エンジンの焼き付きに繋がります。
出典: www.yellowhat.jp
エンジンの焼き付きの症状
エンジンが焼き付つくと、異音を発生します。また、ゴムが焼けるような異臭がするなどの、症状も見られます。焼き付きが軽度の状態で発見できなかった場合、車が急停止する可能性もあるため、注意してください。
症状が軽度の場合は、エンジンが冷めると、再び動き出すこともあるでしょう。しかし、エンジンが正常な状態ではないため、点検や修理を依頼する必要があります。
エンジンの焼付きの予防策
日々の使用でエンジンは劣化しますが、メンテナンスを行うことで、焼き付きを防ぐことが可能です。メンテナンスを行うと、エンジンの焼き付きだけでなく、車の寿命も伸ばせます。
焼き付きは、エンジンオイルの劣化や残量不足が原因で起こることが多いです。そのため、オイルの状態や残量をしっかり確認しましょう。
また、定期的にオイル交換を行うことも、有効的です。オイル交換は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドで依頼できます。オイルの種類によって費用が異なりますが、1万円以内で依頼できることが多いです。
エンジンの焼き付きの前兆
前兆①異音がする
エンジンから金属が衝突する音や、金属が擦れるような音がしている場合は、注意が必要です。普段聞こえないような異音が発生した場合は、エンジンが焼き付いている可能性があります。
車からの異音は、焼き付きだけが原因ではありません。冷却水不足やベアリングの故障の可能性もあるため、早い段階で車の点検を依頼しましょう。
前兆②オイル圧が上昇しない
エンジンオイルのオイル圧が上昇しない場合も、焼き付きの前兆の可能性があります。オイル量が十分でない場合、オイル圧を示すゲージが上昇しません。焼き付きを未然に防ぐためにも、オイル圧の確認をしっかりと行いましょう。
前兆③焦げ臭いにおいがする
エンジンの焼き付きが起こると、焦げ臭いにおいを放ちます。車内にいるときに異臭を感じることも、少なくありません。
車内でも異臭を感じる場合は、エンジンが深刻な状態になっている可能性もあります。そのため、なるべく早く点検や修理を依頼しましょう。
前兆④エンジンが急停止する
エンジンが急停止することも、焼き付く前兆のひとつです。エンジンが焼き付くと、車の部品が不具合を起こして急停止します。
焼き付き以外では車の電気系の不具合や、燃料ポンプなどの不具合が起こった場合に、急停止する可能性が出てきます。車の急停止は、交通事故やトラブルに発展することもあるため、注意が必要です。
前兆⑤加速しにくくなる
エンジンの焼き付きが起こっている場合、加速しにくくなる現象も起きることがあります。エンジンオイルの不足や劣化が原因で、潤滑不良が始まると加速が鈍くなります。加速が鈍くなると、燃費も悪くなりますが、オイルを交換すると改善されることが多いです。
エンジンの焼き付きによる対処法と修理費用の目安
エンジンの焼き付きによる対処法と修理費用の目安を解説します。焼き付きによる修理費用は、症状によって大きく異なります。
軽度の場合
熱ダレなど軽度な焼き付きの時点で、不調に気づくことが重要です。軽度の焼き付きであれば、修理費用はもちろん、エンジンへのダメージも抑えられます。
軽度の焼き付きの場合は、オイル交換と部品交換をすれば、改善が期待できるでしょう。また、部品交換には、10万円ほどの費用が必要になります。ただし、部品交換だけでは、エンジンの劣化は改善されません。
今後も車を乗り続ける場合、部品交換とエンジン交換の費用が変わらなければ、エンジン交換を検討しても良いでしょう。
重度の場合
エンジンの焼き付きが重度の場合は、部品交換やオイル交換で対応できません。重度の場合は、エンジンの載せ替えやオーバーホールが必要になるため、修理代も高額になります。
交換に必要な費用は車種によって異なりますが、軽自動車で10万円ほどです。トラックなどの大きい車は、100万円ほど必要です。多額の交換費用が必要になるため、エンジンの載せ替えを機に、買い替えを検討しても良いでしょう。
エンジンの焼き付きは定期的なメンテナンスで防げる
エンジンが焼き付くと、車から異臭や異音を発生します。修理費用を抑えるためにも、軽度な状態で焼き付きを発見することが重要です。
エンジンの焼き付きは、定期的なメンテナンスで防げます。車を長く乗り続けるためにも、しっかりと定期メンテナンスを行いましょう。
この記事のライター
M.U
システムエンジニアの経験もあり、パソコンやプログラミングも興味がある、主婦ライターです。 休日は子どもとお出かけをしたり、料理や工作をして楽しんでいます。 さまざまな知識をいかして、多くの情報を発信していきます!
記載されている内容は※2022年2月28日 18:41:50 ※時点のものです。
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