物損事故のお詫びの仕方を解説!誠意が伝わる謝罪文の書き方も!
物損事故を起こしてしまったときの、相手に対するお詫びの仕方を解説します。また、相手に誠意が伝わる謝罪文の書き方やお詫びをするときの注意点などもまとめました。物損事故で役に立つ自動車の保険についても記載しているので、参考にしてください。
目次
物損事故のお詫びの仕方と謝罪文の書き方を知っておこう!
物損事故を起こしたときに、重要なポイントになるのはお詫びの仕方です。起きてしまった物損事故に対して、相手に対するお詫びの仕方で、誠意の伝わり方が違ってきます。
たとえお詫びをしても気持ちが伝わらなければ、後の示談交渉などもスムーズにいきません。本記事では、適切なお詫びの仕方と謝罪文の書き方を解説します。
物損事故を起こしたときにまずすること
物損事故を起こしてしまったら、ほとんのどの人がパニックになってしまいます。ここでは、加害者側になった時に、まず何をしたら良いのか説明していきましょう。
相手側の身元の確認と事故状況の記録
相手の車にぶつけてしまった場合は、運転手の免許証を確認し氏名や住所などの連絡先を記録しましょう。また、お互いが加入している保険会社の連絡先も、交換しておきます。
また、他人の住宅の壁などを破損させてしまった場合は、お詫びをして自分の免許書を提示してください。相手が不在の場合は、警察に連絡をして指示を受けましょう。
小さな事故でも警察へ通報する
人身事故や物損事故に関わらず、交通事故を起こしたら必ず警察へ連絡しなければなりません。道路交通法第72条により法で定められており、連絡を怠ると報告義務違反とみなされます。
報告義務違反の罰則は、3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金です。さらに、危険防止もせずに当て逃げをした場合は、危険防止措置義務違反を犯したことになります。危険防止措置義務違反の罰則は、1年以下の懲役または10万円以下の罰金です。
また、後に保険金を使用する場合には、警察が発行する事故証明書が必要になります。したがって、警察への連絡は、とても重要なポイントです。
物損事故でお詫びをするときに配慮しておくポイント
物損事故を起こしてしまったら、お詫びをすることは必須です。相手に誠意が伝わるお詫びの仕方を解説します。また、お詫びに行くときの注意点も説明するので、参考にしてください。
ポイント①訪問するタイミング
物損事故を起こした場合、相手宅への謝罪訪問はなるべく早めに行った方が良いです。お詫びをする気持ちがあっても、事故から時間が経ちすぎると、相手側に誠意が伝わりにくくなります。
可能であれば、物損事故を起こした翌日または3日以内にお詫びするのがベストです。時間がなければ、被害者に電話をしてお詫びの気持ちだけでも伝えておきましょう。
ポイント②訪問することを電話で伝える方法
電話で相手にお詫びを伝える方法を紹介します。まずは自分の名前を伝え、物損事故を起こしたお詫びをします。相手の具合や物損した物に対しての様子を、尋ねてください。次に謝罪訪問したい旨を伝え、都合の良い日時を尋ねます。
電話を切る前に、もう一度お詫びの言葉を述べておきましょう。電話でお詫びするのは、あくまでも謝罪訪問をするための前段階です。相手が謝罪訪問を拒否しない限りは、電話だけで済ませないようにしてください。
ポイント③訪問するときの服装
相手のお宅へ謝罪訪問をするときは、派手な色合いの服装やアクセサリーはせずに、なるべく地味な服装が良いです。例えば、黒やグレー系のスーツと革靴などで合わせると、相手に不快感を与えにくいでしょう。
また、訪問する際は自動車を使うのは避けた方が良いです。公共機関やタクシーなどを使い、タクシーの場合は訪問宅の少し手前で降りた方が良いかもしれません。
ポイント④菓子折りは持って行った方が良い
相手宅へお詫びにいくときは菓子折りを持っていく方が、さらに誠意が伝わります。菓子折りは箱に詰められているものが、おすすめです。また、のし紙は付けない方が無難です。お菓子は日持ちがするものを選ぶと良いでしょう。
お菓子の値段が高すぎると「物で済まそうとしている」と思われたり、安すぎると「事故を軽く見ている」と思われるかもしれません。菓子折りの値段は、5000~10000円程度が良いでしょう。
物損事故の謝罪文の書き方と注意点
物損事故を起こしてしまったら必ず謝罪文を書いて、相手にお詫びの気持ちを伝えましょう。ここでは、相手に誠意が伝わるような、謝罪文の書き方を解説します。
書き方①大切なものを破損させたという認識のある内容
物損事故によって破損させたものが、いかに大切な存在であったのかを認識していることが、相手に伝わる書き方にしましょう。自分が何を破損させたのか、そのためにどれだけ相手に迷惑をかけたのかを、文章に入れてください。
的外れな内容になってしまうと、お詫びの気持ちが伝わりません。物損事故で破損させたものに対して、「大切な」という言葉を添えるだけで、被害者の怒りが和らぐこともあります。
書き方②できる限り縦書きの直筆にする
謝罪文の書き方で重要なポイントは、誠意を伝えることです。その点を考慮すると、直筆の方が相手にお詫びの気持ちが伝わりやすいでしょう。しかし、字が汚ければ、逆効果の可能性もあります。
字をきれいに書くことに自信がない場合は、パソコンを活用して手紙を作成する方が良いかもしれません。また、正式な謝罪文は縦書きが基本です。長文だと読む側も疲れるので、A4サイズの紙1枚にまとめるのが良いでしょう。
注意点①露骨に許しを請う文章は避ける
誠意を伝えたいために、ついつい大げさに書いてしまう方もいるでしょう。しかし、必要以上に許しを請うような文章は避けてください。
例えば、「寛大なご配慮をお願いします。」「どうかお許しください。」のような文章です。謝罪文は許しを請うために書くものですが、直接言葉にして書くことは、絶対にやめておきましょう。
注意点②謝罪文の中で示談交渉をしない
お詫びの気持ちを伝える謝罪文の中で、示談交渉をしないように注意しましょう。例えば、「~円の示談金でお許し頂けますか?」などの文です。いくら支払わなければならないのか気になるところでしょうが、自分の主観で金額を明記してはいけません。
後で示談金についてトラブルになった時に、文書に残しておくと不利な証拠として使用されるかもしれないからです。まずは謝罪文で、お詫びの気持ちだけを伝えるようにしてください。
注意点③自覚のないことまで謝罪しない
物損事故を起こし相手側に迷惑をかけた罪悪感で、必要以上に低姿勢な表現で手紙を書く方もいます。例えば、「全て弁償します。」「示談金は多めでも構いません。」「損害賠償を請求してください。」などです。
しかし、相手に尋ねられてもいないのに、自分から謝罪の内容以外のことを書いてはいけません。自分が破損させた自覚のないものについても、書かないようにしましょう。
相手によっては物損事故以外の理由で破損したものまで請求してくる、悪質なケースもあるからです。トラブルで裁判になった時に、謝罪文の内容を証拠として活用されます。不透明な内容は、絶対に書かないようにしましょう。
物損事故を起こしたときに使用できる保険
物損事故を起こしたら、相手側の損害を補償しなければなりません。ケースによっては高額になる可能性もあります。ここでは、物損事故を起こしたときに使用できる、保険について解説しましょう。
保険①任意の自動車保険
物損事故を起こした時に役立つ保険は、任意の自動車保険です。物損事故で電柱や店舗などにぶつけた場合、多額の損害賠償を請求される可能性もあります。
また、被害者と交渉する時も、保険会社が仲介に入ってサポートしてくれます。万が一の時に備えて、加入しておくと良いでしょう。
他にも、自動車を所有する者に対して、加入が義務付けられた自賠責保険があります。しかし、自賠責保険は対人賠償の保険であるため、物損したものへの補償は対象外です。
保険②車両保険を使用する場合は注意が必要
物損事故を起こした場合、相手側だけでなく自分の車も破損することがほとんどです。車両保険に加入している場合は、保険金を使って車の修理をすることができます。しかし、ここで注意しておきたいのは、保険を使うことで翌年の保険料の支払額が高くなることです。
保険金よりも翌年の保険料の支払いが高いのでは、意味がありません。特に小さな傷の修理であれば、自費で行った方が良いケースもあります。その点を保険会社に確認することが、ポイントです。
物損事故を起こしたらまずお詫びをすることが重要!
物損事故を起こしたときの、お詫びの仕方や謝罪文の書き方を解説しました。物損事故を起こしたら、まずはお詫びの気持ちをきちんと伝えることです。
相手に誠意のあるお詫びの気持ちが伝われば、その後の示談金交渉にも影響してきます。本記事を参考に、物損事故によるお詫びの気持ちを、上手に相手に伝えてください。
この記事のライター
宮内直美
最新の情報や疑問に思ったことなど、調べることが好きなフリーライターです。交通事故の防止や対処法に役立つ情報を収集して、分かりやすく執筆します。
記載されている内容は※2022年1月14日 12:16:05 ※時点のものです。
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