交通事故で弁護士に依頼して後悔する事例を紹介!対処法や変更方法も
交通事故で弁護士に依頼したときに後悔する事例を、まとめました。交通事故における示談金と費用について起きやすいトラブルなども説明します。また、後悔しないための対処法や弁護士を変更するときの手順も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
交通事故の弁護士選びで後悔する事例と対処法を解説
交通事故の案件で弁護士に依頼すると、示談金や過失割合などにおいても、多くのメリットがあります。しかしその反面、依頼したことで後悔するケースもあるようです。本記事では、どのような場合に後悔するのかを、事例と照らし合わせながら紹介していきましょう。
交通事故で弁護士に依頼して後悔する事例
交通事故の案件で依頼をしたときに、後悔するのはどのような場合なのでしょうか?いくつかの具体例をピックアップして紹介します。
事例①示談金よりも弁護士費用が高い
弁護士に示談交渉の仲介を依頼するには、費用がかかります。しかし、交渉によって得た示談金より、弁護士に支払う費用の方が高いケースがまれにあるのです。
例えば、交通事故によって支払われた示談金が15万円に対して、弁護士費用が25万円だった場合は、10万円の赤字です。これでは費用倒れになってしまうため、依頼をしたことを後悔するでしょう。
事例②解決内容に不満が残る
交通事故後に相手側から示談金を受け取ったものの、金額に納得いかないケースがあります。そのような場合、弁護士の示談交渉がしっかりしていれば、もう少し高い金額を支払ってもらえたのではないかという後悔が残ります。
しかし、依頼人の話や考え方を耳に入れず、自分のやり方を通してしまう弁護士などに、後悔の気持ちを持つ場合も多いようです。
事例③弁護士と連絡がとれない
弁護士が多くの依頼人を抱えて忙しい場合、なかなか連絡が取れないことがあります。交通事故後は、さまざまなトラブルを相談したいものです。そのようなときに、連絡が取れないのは不安になってしまいます。
複数の弁護士がいる事務所であれば、他の人が対応してくれることもあります。しかし、一人しかいない場合は、対応が遅いという可能性があるかもしれません。依頼検討中に連絡が遅いと感じたら、後悔しないように変更することも検討した方が良いでしょう。
事例④弁護士の対応や説明に不満
依頼してから解決に至るまでの過程で、弁護士の対応に納得がいかず後悔するケースがあります。例えば、示談交渉の経過を尋ねた場合に、「現在やっているところです。」と言うだけで具体的な説明がないと、不安になるでしょう。
質問する度に同じような返答をされ、きちんとした経過報告がなければ、依頼人側のストレスが溜まってきます。
また、経過を伝えてくれたとしても、依頼人が分からない専門用語ばかりで説明されると、意味が分かりません。説明が上手にできない弁護士とも意思疎通が難しく、後悔するかもしれません。
交通事故のときに後悔しない弁護士の選び方
後悔しないためには、きちんと検討して弁護士を選ぶことです。ここでは、後悔しない選び方や確認ポイントを解説していきましょう。
選び方①弁護士との相性を確認する
弁護士とコミュニケーションをとる際に、どうしても相性が合わずに後悔することがあります。依頼人の話をしっかり聞いていない、自分の考えを押し付けて上から目線、など感じ方はさまざまです。
正式に弁護を依頼する前の相談段階で、相手に違和感を感じることが多ければ、検討した方が良いかもしれません。
選び方②交通事故問題を得意とする弁護士を探す
交通事故後に依頼したものの、どこか頼りない印象を受けることがあります。調べたら、交通事故の案件を取り扱った経験が少ない弁護士だったというケースもあるようです。また、加害者の弁護をすることが多く、被害者の弁護の経験が少ないという例もあります。
後悔しないためには、経験豊富な人を選ぶことがポイントです。事務所の公式サイトには、所属している弁護士の実績などを掲載していることが多いので、依頼する前に確認してみましょう。
ただし、交通事故の案件OKと書かれていても、その実績があるかどうかは分からりません。さまざまな側面から確認して、依頼する方が無難です。
選び方③弁護士費用特約が使えるか確認する
弁護士費用特約を使用すると、費用の負担が軽くなります。弁護士費用特約とは、保険会社が費用を負担するという特約です。通常、自動車保険あるいは火災保険などに付帯されていることが多いです。
正式に依頼する前の費用見積もりの段階で、弁護士費用特約が使用できるかどうかを、必ず確認しましょう。使用することができれば、示談金より弁護士費用かかかるというリスクがかなり軽減されます。
交通事故で弁護士に依頼して後悔しないための対処法
後悔しないためには、あらかじめ対処しておくのが良いです。ここでは、後悔するリスクを減らすために、事前に対処しておく方法を分かりやすく解説していきます。
対処法①しっかりと話し合いを行う
弁護士との意思疎通が不足していると、解決方法の考え方にズレが生じます。例えば、弁護士側はなるべく迅速に解決し、被害者の生活を安定させたいと考えているとします。
しかし依頼者は、時間がかかっても高額な示談金を支払ってもらいたかったのです。このような場合、依頼者は結果に納得がいかないでしょう。
後悔をしないためにも、弁護士としっかり話し合い対処しておくことです。その際は、依頼者側が希望する優先順位を、明確に伝えておくことをおすすめします。
対処法②手続きの流れを確認する
弁護士によっては、なかなか連絡が取れないことがあります。依頼する際に連絡が取りやすいタイミングも、確認しておくと良いでしょう。また、解決するまでにおおよそどのくらいの期間を要するのか、手続きの流れなども聞いておくことをおすすめします。
最初にある程度の期間を知っておくことで、不安を和らげることができるでしょう。また、交通事故の案件は、数日で状況がコロコロと変わるわけではありません。重要な事以外は状況を知りたくても、数日おきに頻繁に連絡するのはやめておきましょう。
対処法③見積もりを行う
正式に依頼する前に、まずは見積もりを出してもらうのが一般的です。依頼する交通事故の案件で、いくらくらいの示談金を得ることができるのか、弁護士費用などの相談にも応じてくれます。
良心的な弁護士であれば、費用倒れのリスクが大きいと事前に教えてくれることがあります。その点からも、信頼できる人かどうかの判断材料になるでしょう。
また、見積もりは1つだけでなく、複数の事務所に依頼して比較するのも、おすすめの対処法です。ただし、無料相談または弁護士費用特約を利用しないと有料になるので、注意してください。
対処法④相性が悪い場合は弁護士を変更する
すでに依頼している場合でも、このまま相性が合わずに続けていくとさらに大きな後悔をしそうな場合は、変更することも可能です。新しい弁護士を探す際は、無料相談で実際に会って話してみると、判断しやすいでしょう。
その際は、連絡をとりやすいか、希望する解決方法を考慮してくれるかなど、気になる点を確認すると良いです。もちろん、苦手なタイプではないかも、判断材料にしてください。
交通事故の弁護士を変更する方法
交通事故の弁護士で後悔してしまった場合、対処法は2つあります。1つ目は弁護士にその旨伝えて、気になる点を改善していく方法です。2つ目は、新しい弁護士に変更する方法になります。ここでは、変更する場合の手順やポイントを解説しましょう。
弁護士を変更する手順
交通事故で依頼した弁護士を変更するときは、まず新しい弁護士を探しておく必要があります。その後、既存の弁護士に変更する旨を伝えるようにしましょう。
変更が決定したら、新しい弁護士と契約をします。その際に弁護士同士で、交通事故の案件の引継ぎが行われます。
変更をすることは、なかなか伝えにくいかもしれません。しかし、問題なく変更できるケースがほとんどですので、必要以上に心配しなくても良いでしょう。
前の弁護士の着手金は返金される?
途中で変更した場合、前の弁護士に支払った着手金や契約する時点までの報酬金は、支払う必要があります。したがって返金はされません。
もちろん、新しい弁護士に対しても着手金や報酬金は発生するので、費用は多めにかかることを認識しておきましょう。同じことを繰り返さないためにも、新しく選ぶ際は慎重に行ってください。
交通事故で後悔しない弁護士依頼を行おう
交通事故で弁護士に依頼して、後悔することはどのようなことなのか、具体的に解説しました。また、後悔してどうしても今の弁護士とは合わない場合は、変更することも可能です。
ただし、その分費用もかさんでしまうことを、認識しておきましょう。本記事の後悔しない対処法を参考にして、自分に合った弁護士を選んでください。
この記事のライター
宮内直美
最新の情報や疑問に思ったことなど、調べることが好きなフリーライターです。交通事故の防止や対処法に役立つ情報を収集して、分かりやすく執筆します。
記載されている内容は※2022年1月14日 12:16:39 ※時点のものです。
現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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