風邪薬を飲んだ後に運転すると違反になる?服用するときの注意点も解説
風邪薬を飲んだ後は運転できるのか、道路交通法をもとに解説します。また道路交通法に違反した際の罰則や、風邪薬に含まれる眠気などの副作用も紹介。風邪薬を飲んだら何時間後に運転できるのかも説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
風邪薬を飲んだ後に運転すると違反になるか解説!
風邪薬を飲むと、具合が悪いときでも一時的に体調が良くなることがあります。しかしその後は、眠気やその他の症状が起きることがあります。
風邪薬を飲んだ後の運転が、違反になることは知っているでしょうか。この記事では道路交通法を取り上げ、違反する理由について解説します。車に乗る際は、これらのルールを知っておきましょう。
風邪薬を飲んだ後の運転は違反になる?
体調が優れないときは、薬を飲んでいても車の運転に注意することが大切です。運転中の薬の服用は、場合によっては道路交通法違反になります。ここではその理由と対策を紹介します。また違反した際の罰則について解説するので、知っておきましょう。
風邪薬を飲んだ後の運転は違反
道路交通法では、過労や病気、薬の影響などがある場合、運転してはいけないことになっています。風邪薬に、眠気を誘うものがあるのは知っていますか。副作用で眠くなった状態は、正常な運転を妨げるため道路交通法に違反します。
運転前の服用は、注意書きや説明をよく読むようにしましょう。また不安な場合は、医師や薬剤師に話を聞いておくと安心です。普段は副作用を感じない方でも、体調が悪いときはより症状を感じやすいことがあるので注意が必要です。
(過労運転等の禁止)
第六十六条 何人も、前条第一項に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。
風邪薬を飲んで運転した場合の罰則
風邪薬を服用して道路交通法に違反すると、罰則が課せられます。罰則は、1年以下の懲役または30万円以下の罰金刑です。また麻薬等運転が適用された場合は、免許取り消しになります。
眠気を引き起こすものは、抗アレルギー薬や胃腸薬、鎮痛剤などにもあります。運転前の服用は、注意書きをよく読んだ上で行うようにしましょう。
風邪薬を飲んだ後に運転してはいけない理由
風邪薬の服用後、運転してはいけない理由を詳しく見ていきましょう。主な理由は、薬の成分が眠気を誘うことです。ここでは眠気を誘う成分についてより詳しく紹介します。また眠気以外の副作用が起こることもあるので、知っておきましょう。
運転してはいけない理由①眠気を誘発する成分が含まれる
風邪薬を飲むと眠くなる理由は、薬に眠気を誘う成分が含まれているからです。どのような成分が含まれているのかは、薬の箱に書いてある説明や説明書を見ると確認できます。また判断が難しい場合は、医者や薬剤師に相談してみましょう。
眠気が出る成分の一例としては、インドメタシンや抗ヒスタミン薬があります。これらは解熱剤や鎮痛剤、抗アレルギー薬に含まれていることが多いです。またこれ以外も、眠気を誘発する成分は多数あります。
運転してはいけない理由②副作用がある
服用後は、眠気以外の副作用が起こることもあります。具体的には、めまいやふらつきといった症状です。
またそれ以外にも、集中力や注意力、反射運動能力の低下が挙げられます。こういったことからも、服用後の運転に危険が伴うことがわかります。副作用が強い場合は、突然眠りに落ちてしまうことや意識を失ってしまうことがあるので気を付けましょう。
運転前に風邪薬を飲む必要があるときの注意点
運転する際に風邪薬を飲むときの、注意点を説明します。また風邪薬を飲んだ後、運転できるのは何時間後かについても紹介するので、参考にしてみてください。
注意書きや説明書を確認する
どうしても風邪薬を飲みたい場合は、成分をよく確認してから飲むようにしましょう。薬の箱や説明書には、副作用の記載があります。これを見ると、眠気を誘発する成分が含まれているかどうかもわかるでしょう。
また病気を治療中の方や妊娠中の方、アレルギーがある方は使用できない薬があるので、必ず薬剤師に相談してください。その他にも要指導医薬品や第1類医薬品を購入するときは、薬剤師から使用上の注意と説明を受ける必要があります。
風邪薬の効果で症状が一時的に治まったように感じても、副作用で運転中に事故が起こる可能性は十分あります。体調が悪いときには無理をせず、療養することが大切です。
風邪薬を飲んで何時間後に運転できる?
風邪薬の服用後は、何時間後に運転できるのでしょうか?副作用の感じ方には個人差があるため、運転できるようになる時間は断定できません。
ここでは一般的の市販薬を例に、時間の目安を紹介します。効果が12時間持続する薬の場合は、12時間後に副作用が感じられないときのみ運転が可能です。また他には、服用した日は一日運転を避けるように明記している製薬会社もあります。
副作用がなくなることは、薬の効果が切れることでもあります。体調が優れない場合は、車の運転は避けた方が良いでしょう。
風邪薬以外に注意が必要な薬
風邪薬の他にも、服用すると副作用が出る薬は複数あります。その他の薬について、見ていきましょう。
運転する際に使用してはいけない薬は、抗アレルギー薬、鎮痛薬、下痢止め、咳止め、抗不安薬などです。これらは眠気を誘発する以外にも、めまいや注意力低下の症状が起こることがあります。
またここまで飲み薬について紹介してきましたが、目薬や貼り薬、注射薬でも副作用が起こることはあります。これらを使用する際も、注意力や判断力を必要とする行為は避けた方が良いでしょう。
風邪薬を飲んだ後は運転してはいけない
風邪薬を飲んだ後に運転すると、道路交通法に違反することを解説しました。風邪薬には眠気以外にもさまざまな副作用があるので、運転中に飲むことは避けましょう。
どうしても服用したい場合は、医者や薬剤師に症状を相談してみてください。また風邪薬を飲んだ後に副作用が抜けるまでの時間は、個人差があるので十分に気を付けましょう。
この記事のライター
oshigotosann
東京在住のフリーライターです。交通事故を未然に防ぐため、車の知識をご紹介します。また交通事故が起きた際の、対処法や手続きについても執筆します。
記載されている内容は※2022年2月8日 13:05:18 ※時点のものです。
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